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自臭症(patm)とは?

【自己臭恐怖症(自臭症、patm)とは?】

自己臭恐怖症 、patmで二年以上引きこもり経験あり。
そんなsamayukaが病気克服時、考えたことを書いていきます。

まず自臭症 とは、当然自分の臭いが気になりすぎる病気です。けど問題は自分の臭いじゃありません。周りの咳、鼻すすりなどを自分のせいだと思いストレスを感じて生活がままならなくなることが 自臭症(patm) という病気の正体です。

大事なことなので繰り返します。

①自分から出るなんらかの物質が問題ではない。
②周りが気になりすぎて生活がうまく送れなくなる。

この2点がこの病気の核です。では、この2点を詳しく見ていきますよ。

①自分から出る何らかの物質が問題ではない

これはどういう意味か。まず自臭症(patm) で悩んでいる人はこう思うんじゃないですか?

また、妄想、思い込んでいる精神病患者扱いか…って。

それは当たっている部分もあれば当たっていない部分もあります。確かに自臭症の人のなかには無い臭いを実際に感じる人もいる様です(幻臭)。

ですが、patmは妄想だとか大層な話が重要じゃないんです。自分が周りから見られていることを気にするあまり周りの咳・鼻すすりなどでストレスを感じてしまう状態になっていることが問題なんです。

あえて妄想の病気であると説明するならば自分から化学物質が出ているという妄想ではなく周りの咳や鼻すすりは自分が原因だと信じ疑えず、その結果、周りと比べ自分は劣っており批難されていると感じる妄想です。そして、人のいる場所にいたくないと思ってしまう(ストレスを感じる)。この流れが問題なので実際に化学物質が出てるかは重要な問題ではありません。

さらに言えば、実際に化学物質が出ている(病的な体臭を持っている)場合でも、それは自臭症(patm) の核となりません。周囲を気にしてストレスを感じていなければ別に問題ではないからです。

例えば以前、職場に結構な腋臭の方がいました。あまり仕事で目立つ訳じゃない地味な人でしたけど、自分の仕事に一生懸命とりくみ周りとコミュニケーションをとってました。体から相当の化学物質が出てるでしょうが誰も腋臭の陰口なんてしません。その社員も当然のように仕事してました。この場合、あまり問題はありません。公私ともに順調に過ごされてました。

つまり、実際出てる化学物質よりも、周りを気にしてうまくやっていけないことが課題の核なんです。


②周りを気にして生活がうまくいかなくなる

さきほど、自臭症(patm)は妄想とかにこだわる必要はないと言いました。確かに妄想は妄想なんです。ストレスを感じるほどに周囲の反応と自分の価値とを自動的に結びつけて生活しづらくなってる訳ですから。

言い換えれば、「周りの咳や鼻すすりが自分を原因としている」、さらにすすめば「周りが咳き込みや鼻すすりなどで自分を非難している」、「周りの咳き込み等により自分の価値が著しく毀損されている」という妄想ともいえるでしょう。

でも、自臭症 の場合、特に治療しようという段階で、目に見えやすい形で自分のストレスになるのは「不安」です。妄想は直接消そうと思ってもなかなか消えません。「ひょっとして自分は気にしすぎなんじゃ?」「周りの咳とかが自分のせいって妄想なんじゃ?」って少しでも思えれば、しめたものです。そこまでくれば半分くらい治ってます。

そう思うためにはどうすればいいか。不安をコントロールする必要があります。周りの咳や鼻すすりを聞けば、胸がズーンと重くなり冷や汗がでて不安な気持ちになる。そして「やっぱり自分のせいで周りが咳き込んでるわ」と妄想がもくもくと現れて「やっぱり外出たくないわ」となる。

鼻すすり聞く→不安な気持ち→自分のせいだわ→より不安でストレス→外出たくないわ→自分臭いダメ人間だわ→鼻すすり聞く→不安→…約3年ほど延々とこのループを繰り返してました。

このループを終わらせるために、不安な気持ちにならなくなるように練習しました。その練習方法が心理療法のカウンセリングの一種、認知行動療法です。

まとめますね。

①自臭症(patm) は、自分から出るなんらかの物質が問題ではない。
②自臭症(patm) の核は周りが気になりすぎて生活が送れなくなること。
③自臭症(patm) を治すためには周りが気になる不安をコントロールする必要あり。そのために、精神科やカウンセリングが有効。

さて、samayukaがどのようなカウンセリングを受けたのかは次回に書きたいと思います。ご清覧ありがとうございます。

次記事 自臭症(patm) の認知行動療法①
https://note.com/samayuka/n/n5b4fca876295

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