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ーこの恋愛の難しさに共感できるか?ー映画『トール ダーク&ハンサム』ー

「恋愛ほど難しいものはない!」

あなたもどこかでこんな言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
人の好みも十人十色。赤の他人である2人が結ばれることは、もしかしたら奇跡に近いのかもしれません。

ところで一体、恋愛を難しくしているものは何でしょうか?
見た目の好み、価値観のすれ違い、考え方、育ちや環境のズレなど・・・。

今回ご紹介する映画『トール ダーク&ハンサム』では『人種の壁』をテーマに恋愛の難しさを表現した作品です。

この映画を通して『信じて目の前の人を大切にすること』を感じていただければと思います!

<作品> 『トール ダーク&ハンサム』
<作品時間> 13分59秒
<あらすじ>
第一子を妊娠中の異文化カップル、エリーとヴァルン。ヴァルンにはエリーに対して気になっていることが・・・。

それは「エリーはインド人フェチなのでは?」という疑いだった。どうにかして、彼女の真実を暴いて不安を取り除きたいヴァルン。エリーのことを愛しているはずなのに、そんなことをばかり考えてしまう。

子どもが出来て幸せなはずだった2人。しかし、気になって仕方がない『疑い』がカップルを思わぬ方向へ連れていく・・・。果たして2人は国境の壁を越えて、真の愛を手にすることができるのか?!

●タイトル『トール ダーク&ハンサム』の意味とは?

今回の映画のタイトルになった「トール ダーク&ハンサム」。実はこのタイトルには大きな意味が隠されていました。

「トール ダーク&ハンサム」=「tall dark & handsome」は英語圏ならではの決まり文句なんだとか。いわゆる『美男の3条件』としてこの言葉が日常的に使われるようです。

「tall」=「背が高い」、「handsome」=「イケメン・顔つきが良い」は言葉からイメージがつきますね。しかし「dark」とはどんな意味が込められているのでしょうか?

実は「dark」は特に決められた意味はないそうです。「髪の毛が黒い」の意味としても認識されているようですが、「金髪、色白」の美男にも使われる場合もよくあるとのこと。

つまり、「tall dark & handsome」は決まり文句にすぎないのかもしれませんね。

それでも「美男」と判断するのも女性の好み。映画の内容に沿えば、エリーは本当に「tall dark & handsome」だけでヴァルンを選んでいたのかという本当の真実に注目ですね。

●気になって仕方がない・・・文化の違い

この映画のテーマともいえる「異文化カップル」。国境を越えた深い関わりがあるからこそ、ぶつかる文化の違いがたくさん表現されていました。特に注目したいのは以下の2つのシーン。

最初に注目したいのはヴァルンの家族とエリーの食事の一幕。象徴的なのはインド文化。インドの文化で有名のなのは、肉を食べないベジタリアンが多くいることですよね。

我々が日常的にお肉料理を食べているように、インドの文化は他国からすると決して普通のことではないかもしれません。しかし、エリーは慣れたようにヴァルンの家族と食事をしている様子がわかります。

これには、ヴァルンも気になって仕方がない・・・。

もう一つは、ヴァルンがエリーの家族からお祝いを受け取るシーンです。ヴァルンが受け取ったのは、なんと『ライフル銃』。

実は、ヴァルンがこれを受け取る気にならないことにも「文化の違い」が関係していました。

インド文化には、生き物を大事にするという考え方が根本にあり、特に牛は神聖な存在としてとても大切にされています。

なので、ライフル銃で動物を仕留めることなんてもってのほか。

これらの描写によって、ますます「国境を越えた恋愛の難しさ」を痛感させられるのではないでしょうか。

● エリーの隣にいた男はまさかの!?

「彼女がインド人フェチ」という疑いに思考が止まらず、悪循環に陥ってしまったヴァルン。エリーの発する一言一言に敏感になってしまうほど、正気を失っているのでした。

そこに待っていた結末。それは「別れること」でした。最後の描写ではヴァルンがエリーの元へ、自分の子どもに会いに行く姿が描かれていましたね。

ここで、注目したいのはエリーの隣にいた男性です。

エリーの隣にいた男性はインド系の人ではありませんでした。むしろエリーと人種がほぼ同じ人です。

ヴァルンがこれまでエリーに対し「インド人フェチ」と疑っていたこと。
この疑いが、全くの間違いだったという証拠でになります。

我が子の泣き声と共に滲み出る後悔。
これまでの自分を否定したくなるような、胸が締め付けられる結末でした。

確かに恋愛は、私たちに乗り越えるべき壁を多く与えてくるでしょう。
その中でも大切なことは「相手を信じてあげること」なのかもしれません。

性格も価値観も、考え方の違いも関係ない。
ただ、目の前の人を信じて受け入れてあげることができるのか。

そんなことを教えてくれる映画「トール ダーク&ハンサム」でした。
SAMANSAで大切な人と一緒にご鑑賞ください!

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