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タイ🇹🇭で英語は通じる!?

Hikaru

こんにちは!
皆さん、タイはもちろんタイ語が公用語なわけですが、世界的市民権を獲得しつつある「英語」はどの程度通じると思いますか?
これは感じ方の問題なので、一概に◯か✖️の烙印を押すことはできませんが、一般的にみて△なのではないかと思います。(おそらくほとんどの国が△なのでは…と思われた方もおられるかとは思いますが笑)
今回はそんな△なタイ人の英語力の秘密に迫っていきましょう。

タイ人の英語における第一印象

第一印象…それは文字通り「それ」に始めて出会い「感じた」こと。言い換えれば人生で一度しか感じることのできない「大切なもの」「かけがえないもの」です。

そんな「タイ人の英語」における僕の第一印象

それは…

「あれ!?あんまり英語通じなくない?というか全然通じなくない?」

それは
①「タイでは英語が通じる」という風の噂から僕の中での期待値が高まっていた

➁ヨーロッパ周遊後にタイを訪れたため、自分の中の普通が少し高まっていた

という2点から説明がつくのかもしれません
しかし、英語が得意ではないと言われている日本人と比べても、あまり大差ないのではないのでしょうか?以後では、この素朴な僕の疑問を客観的指標を交えて説明していきたいと思います。

タイ人の英語における最大の特徴


①抑揚や話し方がタイ語に依ってしまう

それぞれの言語にはその言語をそれたらしめる「話し方(抑揚やストレスの置き方)」があります。タイ語の場合、中国語同様「音の高低」によって意味が変わります(マ1つを取っても、高低によって5つの意味に変化します)。この特徴の母語話者特有の訛りなのですが、英語を話すときもタイ語の抑揚のまま会話をしてしまい「英語っぽく」聞こえないということが発生します。

〜僕の体験談〜
タイ人が英語で話してくれたとしても、意識をしないとそれがタイ語なのか英語なのか認識するのに少し時間がかかりました。ジャングリッシュ(RとLの発音が苦手な日本人英語)のように、タイグリッシュ?も理解するのは容易ではないようです。ちなみに、高級ホテルやレストランでは英語は通じるかもしれませんが、コンビニやローカルストアでは全く通じません。

タイの英語教育


世界的な英語教育熱の中、タイの英語教育が熱を帯び出したのは2014年のことです。政府は以下6点のことに注視して英語教育政策に本腰を入れ始めました。


①「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)」は、英語の指導と学習を促進するとし各学校にこの指標の導入を徹底させた。又、初等教育終了までにA1レベルにまで達成させることを目標にした。 ➁従来の「文法訳読法的な指導」から「コミュ二カティブ・ランゲージ・ティーチング(CLT)」へ移行。又、指導はリスニング・スピーキング・リーディング・ライティングの順に始めるべきとの姿勢を確立。
➂生徒の態度や関心に合わせ、カリキュラムや教材等の変更を見直し。
④英語学習特別プログラムの導入
➄コミュ二カティブ・ランゲージ・ティーチング(CLT)」と「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)」に依った指導教員の質の向上と教育。
⑥教員と生徒の語学能力を高める目的として「情報通信技術(ICT)」の活用。
https://www.nier.go.jp/06_jigyou/symposium/i_sympo27/pdf/J03.pdf

*CEFR-2001年に欧州評議会により発表された語学力を測る指標。20年以上に渡る研究の末生み出された学習者の語学力を図るものさし

少し真新しい専門用語が出て来て難しく思われた方もおられるかもしれませんが…

実はこの変更点は難解でもなんでも、そして革新的でもないのです。というのも、日本、いや世界中でこれとほぼ同じようなカリキュラムが組まれているから。

少なくとも僕の知っている限り日本とフィンランドではこれらのことが実施され、ICTの活用においては両国とも頭1つ分抜き出ていると言っても過言ではないからです。

そして上記のことをまとめると…
所謂頭でっかちではない「実用的な英語」を生徒や教師同士のやりとりを介して育ませましょう。ということが言えるかと思います。

少し話を戻しましょう。実は2014年以前にも英語教育に関して革新的な取り組みがタイでは行われていました…
それは2008年の英語教育早期化です。

これは、初等教育1年生から(日本でいう小学校1年生から最低週1時間)英語を必修科させるというものです。

さらに、幼稚園によっては英語での指導を行なっている学校もあるそうです。

〜日本の早期英語教育〜
ご存知の方も多いかとは思いますが、2020年から日本においても小学校から英語が必修科されます。The sooner, the better(はやく学ばせればそれだけでより良い結果が得られるのか)という議論や、教員の質や数についてはどうするのか?教材については何を、どう使うのか?と言った様々な問題が浮上しています。世論に押される形で、結論を急いだのか否かは誰もわかりませんが、一日本国民としては、タイのように先んじてそれを実践している国について研究・分析し、それに対する見解を聞いてみたいです。

客観的指標(TOEFL)


第一印象で僕は「タイ人の英語は一般的に△」かもしれないと、啖呵を切ったわけですが…

それに関して、客観的な指標をお見せします

EF English Proficiency Index(EF EPI)によると
タイはlow proficiency(低)に分類され、参加国88カ国中64位、アジア21カ国中16位と結論付けられています。(2018)
https://www.ef.co.th/epi/regions/asia/thailand/

それでは、日本はどうでしょう?


日本もlow proficiency(低)に分類され、参加国88カ国中49位、アジア21カ国中11位となっています。(2018)

ちなみに、同指標による一位はスウェーデン(2018)でした。確かにヨーロッパに行くとわかりますがほとんどの国(ポーランドやロシア、そして各国の郊外以外)では本当に英語が通じます。それは、彼らの母国語が英語同様アルファベットを含むことにより学びやすい・発音しやすいという理由に依るかもしれません。(また別の記事で)

ここで注目すべきは僕の第一印象に大きな誤解はなかったということでしょうか?
つまり、「タイ人は英語が話せる」というなんの根拠もない風の噂は、ここである程度払拭できたと言えます。
地域差はあれどタイ人の英語力は世界的にみて△か△マイナスといっても良いかもしれません(日本も同上であることは言うまでもありませんが…)

最後に一言

いかがでしたでしょうか?
経験則だけでなく、感情論だけでもなく、客観的指標からも「タイであまり英語は通じない」ということがお分かりいただけたかと思います。それでは実際「どの程度の英語なら通じるのか、どの層の人まで通じるのか」「そもそも英語に対してのモチベーションはどうなのか」「タイ人は自身の英語についてどう思っているのか」等々インタビューを考えていますので次回以降乞うご期待ください。

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Hikaru

いただいたお捻りは一人暮らしの生活費に使わせていただきます(^^)泣笑 本当にありがとうございます! Kiitos paljon. Thank you. เพิ่ตั้งครับ. Teşekkürler ederim.