日本沈没:2020の感想
地震大国「日本」ならではの作品。
僕なりのあらすじ
突如、大規模な地震に見舞われた日本。あゆむは陸上部の更衣室にいた。ロッカーは倒れ、壁を突き抜けた鉄、押しつぶされた友人を前に、彼女は家族の元へ走る。
街は見るに耐えない姿だった。高層ビルには亀裂が入り、高速道路は割れていた。あゆむの父:航一郎も家族の安否を心配していた。
あゆむの母:マリはその時、飛行機に乗っていた。母国フィリピンから帰国していたのだ。地震による二次災害により、飛行機の翼が破損してしまい、川に着陸した。
あゆむの弟:ごうは家にいた。いつものようにオンラインゲームにふけっていた最中、天井から電球が降り注ぎ、家具に押しつぶされそうになった。
大地震の一波を彼らは生き延びた。今後訪れる更なる厄災のことなど知らず、彼らは再会し歓喜する。
作品を通して感じた3つのメッセージ
・地震の恐ろしさの再認識 (2次災害を含む)
本作品の主軸である地震。そして、地震による2次災害。記憶に新しい東日本大震災の津波・被曝。自分自身では想像もつかなかったような2次・3次災害を知ることで、地震に対する危機管理が一層深まりました。
また、昨今騒がれている南海トラフ地震において、日本政府はどの程度真剣に捉えているのか等の疑問も抱きました。
・極限状態における人間性の露呈/人種差別
危機的状況の中、人に優しくできる人・自分のことしか考えることのできない人等々、様々な人の本性を垣間見ることができます。作中、宗教にのめり込む人や欲望のままに生きる人々が度々登場します。日本人にはあまり馴染みのない宗教も、大災害時の孤独により信じる人が増えるのかなと思います。
心の拠り所は生きる意味にもなります。
また、本作では主人公家族の出自による差別も各所に登場します。外国人・ハーフであるから、極限状態に差別を行う。純粋な日本人しか助けないというのは、推測の域を出ませんが日本っぽい考え方だなと感じました。
・希望を捨てないということ
大災害に見舞われ、友人や家族を失ったとしても「生きたい」という思いをもたなければ生きることもできません。希望を捨てた瞬間、死んでしまう確率は大幅に下がります。
僕自身の感想
結構軽い気持ちで見始めたのですが、いかんせん現実味のある話なので、一日で全話見てしまいました。正直、一貫して暗い気持ちになりますが、前に向かって進む大切さや希望を信じることの意味を教えてくれた気がします。
作中、登場人物が生きることを一瞬でも諦めていたら結果は変わっていたかもしれない。地震という、どうしようもない脅威に対して、諦めないこと。諦めなければ報われると信じること。綺麗事や映画のように100%報われるわけではありません。しかし、諦めた瞬間、希望は消え去り絶望が訪れます。
お気づきの方もおられるかもしれませんが、あゆむやごうという名前も、前に進むという意味を含んでいます。
電話が繋がらないという状況。
家族や友人の安否がわからない恐怖。
いつ襲ってくるかわからない地震や津波。
自分がもし、あゆむやごうの立場、登場人物の立場ならと思いを馳せることがこの作品の意味の一つなのだと思います。
*テーマが非常に重いため、どうしても綺麗事になってしまったのですが、この作品を通して僕が感じたことを少しシェアさせていただきました。
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