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【考察】タコピーの原罪における魅力と犯した罪について考える

お久しぶりです♪Hikaruです!

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社会人1年目で少し慣れない、多忙ながらも楽しい毎日を送っておりましてnoteの更新を怠りましたが、今後も「ゆるゆる」と書いていこうと思います(反省なし笑)。

さて、本日は最近Twitterを中心に話題になっている漫画「タコピーの原罪」を、僕なりに考察していきたいと思います。尚、ネタバレを含みますので「一生読むことはないだろうという方」「一度読んだ後の方」に読んでいただくことをお勧め致します。それでは、Let's go‼︎

♢ あらすじ

地球にハッピーを広めるため降り立ったハッピー星人・タコピー。助けてくれた少女・しずかの笑顔を取り戻すため奔走するが、少女を取り巻く環境は壮絶。無垢なタコピーには想像がつかないものだった。ただ笑って欲しかったタコピーが犯す罪とは…!? (引用:集英社)

♢ 残酷なまでの純真無垢

あらすじの通り、タコピーは異星人です。つまり、地球の感覚や私たちの「あたりまえ」が、タコピーには異質なもの。私たちがいつも見逃してしまうような、見過ごしてしまうようなことが不思議でたまりません。まるで、赤ちゃんが話すかのように「純粋」に「無垢」に、私たちに問いかけてくれるタコピーの言葉一つ一つが響きます。

漫画「タコピーの原罪(上)」冒頭にて、主人公しずかちゃんが、下敷きを毎回壊されるという同級生まりなちゃん達の執拗ないじめに遭っている際、タコピーは言います。

「しずかちゃんは、とっても忙しいっピ。」

長くこの世界に生きている私たちだからこそ、どのレベルまでが許容範囲で、どのレベルからが、人として「やってはいけないこと」なのかが分かるでしょう。明らかに、あからさまなまでに行われる同級生まりなちゃん達の「いじめ」を、タコピーは最初「酷いこと」だと認識できないのです。

人間はケンカすると顔の色が変わるんだっピね!

満面の笑みでタコピーは、まりなちゃんと喧嘩したしずかちゃんの顔や身体中の痣をみて言います。単純で明快な言葉こそ、純真で純朴な発言だからこそ、より僕の胸には響くものがありました。人はなぜ、そんなことをするのか。僕は、いつからそれを「あたりまえ」と思うようになってしまったのか。

♢ タコピーの犯した罪

本作の題名「タコピーの原罪」における「原罪」が一体何を指しているのか、上巻のみしか読んでいない私には確実なことは言えません。ただ、上巻に絞って言えば、やはり「タコピーの原罪(上)」終盤で起こる悲劇「タコピーの殺人」のことなのかと推測します。

秘密道具を駆使して主人公・しずかちゃんを何度も何度も救おうとするタコピー。しかし、彼の苦労は一向に報われないどころか、逆にしずかちゃんへの「いじめ」を加速させてしまいます。失敗の度に、写真に収めた瞬間に戻ることのできる秘密道具「ハッピーカメラ」で遡りますが、運命を変えることは困難を極めるものでした。

物語が動いたのは、しずかちゃんの愛犬、生きる希望とまで言われた「チャッピー」が、まりなちゃんの策略によって保健所送りにされる場面です。上述のように、その事象自体を「起こさないような努力」に、タコピーは奮闘しますが、叶いません。数度目の世界線にて、タコピーは思いを行動にうつします。

隠れて見てるだけじゃきっと同じだっピね。しずかちゃん、今度こそぼくが助けるっピー!!

タコピーはまりなちゃんに突撃し、あろうことか殺害してしまうのです。ただ、単なる「人殺し」が「原罪」かと言うと、本作はそうではありません。

タコピーすごいっ。実はずーっと思ってたの。まりなちゃんいなくなればいいのにって。ありがとうタコピー。殺してくれて。

救おうとしていたはずの、単純に笑顔が見たかっただけの「しずかちゃん」の望みを「殺人」という形で叶えてしまった。人を殺した「罪」に加え「少女の価値観を歪めた罪」も「原罪」と言えるのではないでしょうか。

実はその後、同級生の東くんがやってきて。

3人で殺害の隠蔽をするのですが…

そこらへんは、ぜひ本作をご一読ください。

下巻は4月4日発売予定!今から楽しみです。




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