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秋元康らしさを言語化したい

秋元康らしさを言語化したい。
なぜなら、自分自身が秋元先生の考え方、それに付随して歌詞がめちゃくちゃ好きだから。
何度も救われてきたから。

一言で、秋元康らしさを言語化すると「そのオールマイティさ」だと思う。
ヒロアカでいうところのオールマイトのように何でもできる、自分にとってはNo.1ヒーローだ。

そのオールマイティさを更に詳しく言語化してみると、まず「時代を読む力が凄い」点を挙げる。
この場合の時代を読むとは自分から時代のメインストリームをゼロから創り出していくのではなくて今、鉛筆書きのものをペンでなぞって太くしていく作業にとても長けているように思う。つまりは、その時代が欲しているものをベストなタイミングで供給する、その嗅覚が凄いと思う。
秋元康が前に言っていた、「大ヒットのコツは、いかにタイミングよく美味しいカツ丼を腹の減っている野球部に出すか」のように大ヒットに必要なのは、もちろん美味しいカツ丼を作るのも大事だけど、それを食べてもらうには全てはタイミングだ、ということだ。美味しいカツ丼(いい作品)を作ることは、大ヒットすることの必要条件にすぎなくて、十分条件ではない。

そこで秋元康は次に自分の作品を届ける方法も自分で創り出して、そしてその中でカウンターを繰り返す。つまりは、AKB48という王道アイドルのカウンターが乃木坂46という陰のあるグループ、乃木坂46が華やかで清楚なイメージが固まってきたら、そのカウンターで欅坂46が誕生し社会への反抗を唄い、またそのカウンターとして、日向坂46が元気一杯で王道アイドルをする、このように時代を読みながら、ファンの需要を読みながら、そしてそれを1人でする、まさにオールマイティだ。

また、歌詞の面でも秋元先生は「分かりやすくストレートに核心を突く歌詞」を根っこにして、「文学的歌詞」、「恋愛の歌詞」、「応援する歌詞」、「モチーフを決めて日常を切り取る歌詞」、「ファンタジーな歌詞」などどんなシチュエーションの歌詞も完成度が高くて、またそこに「主体的な視点」、「反応的な視点」、「偽善的な視点」、「露悪的な視点」、「規範的な視点」、「実証的な視点」、「理想的な視点」、「現実的な視点」、「否定的な視点」、「肯定的な視点」、もちろん「一人称視点」、「三人称視点」と色んな視点でも完成度の高い歌詞が書けるので、歌詞の面でも無敵で、まさにオールマイティだ。

とにかく、秋元康の一つ一つの名言や一つ一つの歌詞が素晴らしいので見てほしい。

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