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「思考のプロ」シンクタンクが子供の成長を真剣に考えてみた/勉強×運動×AI

0)序章
この記事は、
「思考のプロ」シンクタンクが、子供の成長を真剣に考えました。
テーマは、勉強×運動×AIです。

「子供の運動能力の低下」という社会課題について、
様々な角度で調査・研究し、
運動が及ぼす多方面への影響を考慮しながら、
何とかサポートできないか、
という想いです。
そこで「Fitness Future」というプロジェクトを立ち上げました。

先行き不透明で変化の激しいVUCAの時代、当然子供たちの未来も先が見えない状況です。出生数は過去最低を更新し、一方で教育市場は成長拡大を続けています。

子供にとって本当は何が良いのか、一緒に考えてみせんか。

1)「子供の成長」を考える上で、
今、起きている子供へのリスクとはなんでしょうか?

・ベネッセ教育総合研究所
知識はあるが、考える力、伝える力の弱さが課題
調査データクリップ!子どもと教育 | 学力と学習 ~第1回~ | ベネッセ教育総合研究所 (benesse.jp) 

皆さんも記憶に新しいと思いますが、最近起きた典型的な事例
中学1年生250人の半数超が、理科の課題で同じ間違い
・・・教諭の違和感の正体は生成AIの「誤答」
出典 読売新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20240306-OYT1T50080/ 

つまりAIは正解しか言わない、盲目的に信じ自分では考えない、
PC・スマフォ検索も同じですが「思考(考える)」しない癖がついているのではないでしょうか。

2)エビデンス
そして運動面においてはスポーツ庁より様々な報告が出ています。
出典 スポーツ庁
https://www.youtube.com/watch?v=AbEVQcNvxjc  
・3年連続で体力合計点の低下
 2019年と2020年に大きく低下していますが
 2019年は子供の携帯保有率が50%以上になった
 2020年はスマフォがキッズ携帯を上回った
 さらに初のコロナ国内感染を確認
・子供なのにBMIが増加傾向
・全体的に運動能力が低下しているのではなく、運動の習慣化は二極化
 運動している子はやっている
・ゴールデンエイジ
 運動能力に関わる神経系の成長は10歳前後で95%に達する

そして運動との相関関係
出典 スポーツ庁Web広報マガジン 
https://sports.go.jp/special/value-sports/post-29.html   
・充実感、抑うつ傾向は、週1回の運動で15%~20%かわってくる
・体力スコアと学力テスト、比例関係にある
 ※学力と運動には相関関係があるというエビデンスはいろいろあります
 例)ヒルマン博士(神経科学、運動学)
    イリノイ州小学3年5年250人を対象にした研究結果
   アメリカ・カルフォルニア州で実施
    小中校の体力調査と学力テストの調査結果
   文部科学省の高校入学偏差値と中学運動部入部率の調査結果
・1日に歩く歩数と、それに伴い予防に効果のある病気
 ※コロナで経験したように免疫力が重要、治療よりも予防の時代

3)現状と求める姿のギャップ
勉強と運動の相関関係があるのはなんとなくわかっている、
しかし両立は難しい・・・と思っていませんか
ここまでエビデンスがある中で、
本当の子供の成長を考えたときにいかがでしょうか

そうなのです、
勉強 or 運動
ではなく
勉強 and 運動
なのです。

もちろんオケージョンに応じてバランスを変える必要があると思います。
しかしエビデンスから考えると、例えば中学受験期でもせめて月1回は運動した方が学力にも良い影響を与えるという事になります。同じような例では、夜中や徹夜で勉強した場合、脳の働きとして睡眠をとる事で記憶として定着するので、寝ないで勉強するのは非効率的である事は科学的に証明されていますよね。

4)運動と学力
運動が学力に効果を及ぼすワケ
・正しい姿勢は、深く深呼吸できるので脳を活性化し思考力が高まる
・脳を活性化させるドーパミンは運動後に分泌量が増える
 ドーパミンの分泌量が増えると集中時間が長くなる
・認知機能は理解力と判断力のこと
 コーディネーション能力を鍛えると認知機能は高まる

【豆知識:文武両道の意味は?】
諸説ありますが、
「文事ある者は必ず武備あり」という言葉が『史記』には記されている。
文武は一方に偏ってはならないという意味である。
いつ頃日本に伝来したかは不明だが、文武という語自体は、日本でも古代から用いられている。

『史記』
司馬遷 紀元前90年
中国前漢の武帝の時代に司馬遷によって編纂された歴史書である。二十四史の一つで、正史の第一に数えられる。

文武は一方に偏らないというところから、結果として両方優れているとい現在よく使われる認識が主流になっている。
昔の人は、本当にいい言葉をいいますね。

しかし、忘却曲線から「人間は忘れる生き物」です。
20分で58%、1時間で44%、1日で34%、しか残りません。

その為、「習慣化」が必要なのです。

5)問題提議
・勉強との関係でも運動は重要、
 ・他にもいろいろ良い影響がある、
 ・継続する習慣化が必要、
 それはわかった・・・

 では、運動の機会を与えるだけで、本当に良いのでしょうか?

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