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菜食料理店サルーテ有料会員制飲食店になりました。①

この度コロナ危機を機に
店主をしている菜食料理店を有料会員制飲食店に変更しました。

その背景と意図を書いてみようと思います。

京都駅から徒歩数分の路地奥、奇跡的にみつかった町屋で菜食料理店を
やっています。
7年半前に会社の一部門としてスタートし
私は初めから料理人としてこの店を切り盛りしていて
昨年のれんわけを受けて独立、今は個人事業として
経営しています。
7年半前2013年2月から数年間は週休1日で店を開け
その後これではいくら働いてもやっていけないなと
店舗営業を減らし以前の職場でやっていた料理教室を再開。
営業は週4日、料理教室週1か2というペースで
常連さんにも恵まれ、京都という土地柄もありインバウンド需要も多く
まあまあ流行っている飲食店として営業していました。
そんな中でも長年の慣習からなる飲食業の無理、
さまざまなジレンマ、例えば評価されたくもないのに評価してくるお客さん、スタッフとのいろんな問題、あまりにも多い店主のしごと(雇用関係、経理、申告などなど)にうんざりしながらも料理好きやし、まだ家の契約が5年あるしと
なんとか続けていた時のこの新型コロナウィルスによる激震。

始まりは1月から。菜食料理屋は海外からのお客様も多く
中華圏の春節の時期いつもは台湾や他国から春節の休暇を利用した
お客さんが詰めかけます。それが今年は来られた中華圏のお客様は2組くらいで静かな静かな1月でした。でもまだ国内のお客様の客足は衰えず、2月は例年でもそんなに忙しくないのでちょっといつもより暇やったなくらいで乗り越えて、
3月初めから急に情勢が変わり料理教室も開催をやめ
お客さんもおひとりの方や常連さんだけになってきて
昨年度の同月と比べると6割減という惨状。
スタッフにもまだ働いてもらってたので
固定費の支出が多くこれはヤバい。
長期化したら確実にキャッシュがなくなるなと
アホみたいに楽観的なわたしでも流石にこれは
考えないとと、まずは手っ取り早くそして既にやっている
テイクアウトの強化に乗り出す。
4月、状況はますます悪く周りの飲食店さんは
①融資を受ける。
②休業して補償もらう。
③テイクアウトで凌ぐ。
④クラウドファンディング

というような選択肢で動かれている。
さて私はどうしようか。

まず①を検討。ありがたいことにというべきか金利がほぼなしで
もともと借金なしで経営しているし
店を開けれたら一定の収入はあるので500万程度なら
審査も少なく借りれる。
問題は店を以前のように開けれるか、開けたからといって
海外からのお客さんがなく減収が長引くことは
免れないであろうという予測。
そして毎月の返済に対してじぶんがポジティブにいられるか
など考えて、、、、、とりあえず今は却下。

②これに関しては料理って3日休むと感覚を取り戻すのが大変で
長く休むというのはちょっと考えられなかった。
生産者さんからの食材をちゃんと仕入れなければ
そこの経済も止まってしまう。、、、、、却下。

③これは3月から継続。
テイクアウトメニューも無理ない範囲で増やしながら
だんだんお弁当の仕込みパターンも組めてきて
おもしろい。仕込みおたくなのでここは遊びしろが多そう。

④クラウドファンディング
これはいつか使ってみたいと思いながら、まだチャンスがなく
今回がその時かと思い真剣に検討した。
クラウドファンディングより長く関係性を作っていくには
ファンクラブというのを使うのもありだなと会員制の発想の
もとをいただく。

それ以外に
⑤レシピを販売する。
⑥動画配信をする。
⑦オンライン料理レッスンをする。

などの案が考えられてきた。

弱小菜食料理店を継続させるためにいろんな人からいろんなアドバイスをうける。
これをしたほうがいい。あれをしたほうがいい。
うんうん。ありがとう。考えてる。わかってる。
連日選択を迫られて、ふと思った。
何にもしてなかったらわたしには価値はないのだろうか。
料理ができなくなったら価値がゼロになるのだろうか。
いやいやそんなことないよー。
23年間10万時間料理に費やしてきた
わたしの存在だけで十分価値がある。
存在の価値にお金を払ってくれる人がいたら
もしかしたら乗り切れるのでは。

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#飲食店経営 #料理  





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