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Z世代だからこそ昭和の暮らしの知識をつけて差別化を図る~祖母の酒まんじゅうの魅力~

初めまして、お塩とAiのあいです。
[はじめてのnote]ですが、なんのネタを書こうか、頭を悩ませていました。無難に自己紹介か?とも思いましたが、ある程度わたしがどんな記事を書いている人物なのかユーザー様に知ってもらってからの方がいいな。と思ったので初noteは、わたしの大好きなおやつ"酒まんじゅう"についての記事です。一応、レシピも公開しますがおそらく皆さんが思っているようなレシピではないことを先にお伝えしておきます。


本題へ行く前に、端的に私について紹介します。(初めましてでお互いの警戒心を緩めよう!と思いまして。)

  • 神奈川県生まれ

  • 9月に留学のため渡航予定

  • 過去の仕事場で運命的な出会いをし今の彼氏と付き合う

  • グラフィックデザイナーになるため勉強中

ざっとこんな感じです。これらもどんどん記事にしていきたいと思っています。(なかなかに濃いので笑)

祖母の酒まんじゅうとは?

さて、まえおきはこれくらいにしておきましょう。
酒まんじゅうは、私の生まれた地域では郷土料理のようなもので親しまれてきました。先祖代々、受け継がれてきた伝統的なお菓子です。もちもちとした生地のなかにぎっしり詰まったあんこ、甘さと酒の風味が絶妙に調和した味わいは、素朴でお店では決して食べられない故郷の味です。祖母の作る 酒まんじゅうの特徴として、“すべて目分量“ということです。
これは決して、計量を暗記しているのではなく、すべて直感と経験からあのおいしい酒まんじゅうを作り出しているのです。なので、レシピ本などはなく先祖代々口伝えで教わってきたので人自体がレシピ本になっているという訳です(意味わからん)。それが当時の姑の務めでもあったのでしょう。じゃあ、私が今回どうやってレシピをまとめたか。どう教わったか。これがどう差別化とつながるのか。お話していきます。

酒まんじゅうの魅力

酒まんじゅうは、甘さ控えめでほのかに香るお米と麹で作られた酒種の風味が特徴です。手作りの温かみとともに、酒まんじゅうは家庭の中で心地よい時間をもたらします。このまんじゅうを作ることで、現代の生活に昭和の 温もりを取り入れることができるのです。

受け継がれてきたレシピを可視化

さて、時代が受け継がれ、わたしのGEN・Z世代で流れを変えていこうじゃないかと思いレシピを作りました。存在しなかったレシピを見える化できた時は、それはそれはすっきり。そして、酒まんじゅうの伝承の日は朝5時半起きでした。がんばったわたし。


【酒まんじゅうのレシピ】

90~100個くらい(多めに見て) 時期:4月下旬~10月ごろ

【材料】
<まんじゅうの材料>
 ・小麦粉 3kg
 ・あんこ 2.8kg 
 ・酒種  最低1680ml(生地の硬さの様子をみながらつぎ足す)

<酒種の材料>
 ・お米  3合(炊きあがって冷めているもの)
 ・乾燥麹 60~65g
 ・水   1600~1700ml

【作り方】

1.酒種づくり
お櫃のような木でできた容器(写真①)にお米、乾燥麹、お水を入れます。全体が軽く混ざるようかき混ぜ写真②のように布や覆えるもので直射日光が入らないようにします。

長年使い続けると麹菌が木に染み込んで扱いやすくなる
ふろしきで覆ったもの

2.発酵

・発酵させるために、1.5~2日暖かい場所(直射日光の当たらないところ)で風のあまり通らないところを選んでおいておきます。
・2日ほどたったら、酒種がシュワシュワと音が鳴ってきます。そうしたら、種の完成です。

*シュワシュワと音が鳴ってこなかったら少しかき回してみて様子を見ます。それでもだめなら諦めます。(何もしなくても通常勝手に発酵してくれるため)

3.生地作り

・小麦粉を大きなボール or おけに入れます。
・次に、酒種を小麦粉を入れたボールにかけまわします。


4.こね作業

・生地が手に付かなくなるまでこねます。(約20分/3㎏)
・指でさわって少し戻ってくるくらいの弾力になったらOK。
*こねる時間は材料の分量によって変わります。


コネコネ

5.一次発酵

・こね作業が終わったら、2~3時間の一次発酵。
*ボールに布などをかけておく
*風の通らない場所で必ず発酵

一次発酵後の生地

~発酵中にしておく作業~

6.あんこ等分作業

・発酵時間を使ってあんこをそれぞれ35~40gくらいに丸めておいておきます。
*甘党さんでなければ甘いあんこだと35gでちょうどよい。
*この工程があるとないとでは作業効率が雲泥の差です。

団子状にスタンバってるあんころ

~発酵終了~

7.あんこ詰め

・生地をひとつ大体55gほど(小さめのみかんくらい)にちぎります。
・ちぎったものを手のひらで軽くこね、少しつぶすように伸ばします。
・あんこをお箸でとって生地に乗せ、あんこを少しずつ押しながら包みます。
・そこを手で転がすように整えたらOK
 この作業を繰り返していきます。

8.二次発酵

・今回のように大量に作る場合はおいておくだけで2次発酵の役割を果たしてくれるので必要ありません。(生地を包むのに時間がかかるため)
・少ない材料で行う場合は、目安として生地表面がさらさら・つるつるになったらOK。
*長い時間置く必要はありません。


二次発酵後

9.蒸す

・せいろにオーブンペーパーを敷いてまんじゅうを並べます。
・強火で25分
*せいろから取り出すときは蒸気など熱いのでやけどに気を付けてください。
・ある程度冷めたらまんじゅうシートなどでくるんで保存。ジップロックに入れて冷凍も可能です。


白くて艶やか。

【ひとこと】

この手作り酒まんじゅうはベーキングパウダーや膨張剤など一切使用していないので1,2日も立てば固くなってしまいます。冷凍もできますが、ぜひ、出来立てを食べてください。



差別化とは?

Z世代の私たちだからこそ、むかしの暮らしの知識を取り入れ、新しい価値を見出すことができます。それを活かして他者との差別化を図るんですね。(ほんとどんなことでもいいです。)例えば、今回のような酒まんじゅう。まんじゅうのとか渋めなものを好んで作る20代って、同世代の中でひときわ異彩を放つ存在じゃないですか?わたしは好きなんです、そういうの笑。すべては経験だ、ネタだと思って生きているわたしですから、さまざまな世代、国籍を超えてコミュニケーションが深まるんです。話題作りの際、大きなアドバンテージとなりますから。そして、それがもしかしたら唯一無二のオリジナルになりうるかもしれません。それが今回の“差別化”です。

結びに

Z世代の皆さん、どんどんオリジナリティを持って生きましょう。昔の文化、知恵を盗んで身に着けることって思ったよりも簡単で、その中には新しい発見や素敵な出会いが待っているかもしれません。流行は繰り返すように、古き良きものの魅力も再認識される時が来るのですから。

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