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「HHKB」の悪魔的魅力②

HHKBの悪魔的魅力を語る第2弾。

本日は、「さんかくしおハッカ」ことこの私が実際に購入したキーボードを皆様にご覧いただきながら、何故こちらのモデルをチョイスしたのかということと、ファーストインプレッションとしての使用感を記憶を掘り起こしながら記事にしていきたいと思う。

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私が購入したキーボードがこちら。
正式名称『Happy Hacking Keyboard(ハッピー・ハッキング・キーボード=HHKB) Professional HYBRID Type-S』日本語配列/白色

USB typeC有線接続・Bluetooth接続対応
重量:550g
押下圧:45g
「Type-S」というのは静音タイプという意味で、よりタイピング時の音が静かなモデルとなる。HHKB現行モデルの中ではフラッグシップ機にあたり、まさにキーボード界の王者だ。

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この風貌、キーボードに興味のない人からしてみれば「だ、ダサくない?」と言われそう(実際言われた)だが、このインターフェースの価値を知る者からしてみれば、もはや貫禄すらあるのだ。

HHKBは「墨」と呼ばれるブラックのタイプが人気だが、私は白色モデルを購入している。

理由はこのレトロな見た目に惹かれたことと、完全なブラインドタッチができない私にとっては刻印の字が見えやすいのも重要だったからだ。この辺りは普段の仕事に支障が出ないように、使いやすそうなカラーをチョイスした。

また、矢印キーが独立している日本語配列を選択したのも、普段の業務の中で矢印キーを使うことが多いためであるが、これは職場に導入しているシステムの入力スタイルに起因するところである。また日本語配列はやはりエンターキー大きいので、エンターを多用する日本語の文章を打つにはこちらが適していると言える。
よりミニマルなデザインがお好みの方は英字配列が良いかもしれない。

なお、『HHKB』はキーキャップの交換が可能で、自分の好みのデザインを追求できる利点もある。中には、キートップを全て無刻印にすることで究極のミニマルデザインを追求する人もいるが、こちらはまさにプロフェッショナル向けである。(※下のリンクは別モデルの無刻印)

ため息が出るほど美しい無駄のないデザイン。人間工学に基づいた、究極の打ち心地を実現するキートップの配置と角度。箱から取り出したそれは、開発者の血と涙と情熱がこもったまさに芸術作品と呼べる存在感を放っていた。

「これが、私の相棒…」

我が家に『HHKB』が来たその日、私は新品のキーボードを見つめながら、はやる気持ちを抑え眠りについた。

翌日、職場のデスクに最強キーボードがやってきた。

ここからは実際の使用感について、経験も踏まえた私見を述べていきたい。

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結論から言うと、実は最初は慣れなかった。

なんと言っても35,000円を超える高級品だ。
「やってしまった…」というのが最初の感想だ。

しかし振り返ってみれば「独特の打鍵感」と表現されるぐらいだから、最初から手に馴染むわけはない。
よく言われる「スコスコ」という打ち心地は、導入したばかりの私の指先にとってはキーのレスポンスが悪いようにも感じられた。それまでのキーボードがメンブレン式の浅いストロークのものを使っていたので、キーを打った瞬間の反発力も強かったのが、その原因では無いかと今になって推測している。

もし『HHKB』の導入を考えている方がいれば、普段の作業環境もこの『HHKB』の「慣れ」の部分に大きく関わってくることを伝えておきたい。

しかし、一週間〜十日ほどたったくらいからであろうか、徐々に指先に吸い付くような不思議な感覚が起こってきた。

おそらく…打鍵する際のストロークの深さに関係していると思われる。
『HHKB』は深いキーストロークを持つものの、「静電容量無接点方式」という物理的接触を必要としない機構のおかげで、ストロークの半分ぐらいで電気的信号が送り届けられ文字が入力される。

この仕組みを指が理解すると、急激にキータッチが早くなる。
なおかつそれまで悪いと思っていたキーの反発力が「もちっ」とした、なんとも言えない気持ちの良い余韻を残す。入力したその瞬間、キー自身が指を次のキーに優しく押し返してくれる感じだ。

「優しい。優しすぎる」

「スコスコ」の先に「モチモチッ」とした弾力を感じる。なんとも言えない感触だ。個人的に表現するなら「サクサクサク」という独特の感触に病みつきになっていった。(もはや意味不明)

「これだ…」

『HHKB』は個人差こそあるものの、ほとんど人が最初は違和感を覚えるようだ。
しかし、このキーボードにひとたび慣れてしまうと、もはや他のキーボードが打てなくなるという評価は紛れもなく私の指が証明してくれた。

まさに「唯一無二」。

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一ヶ月ほど経つともはや違和感は皆無で、むしろ日を追うごとに愛着が湧いてくるようになった。先に述べたような極上のキータッチ、ミニマルなデザイン、驚異的な耐久性、合理的なキー配列。
文書を作成したいからキーボードを叩くのではない。『HHKB』を叩きたいから文書を作成している。そんなおかしな感覚に陥る。

これはまさに、芸術の領域だ。

今は、このキーボードで文字を打つことに至福を感じる。
様々なレビューで語られていた評価は、決して大袈裟なものではなかった事がわかったのだ。

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今回はここまで☺️

最後となる第3弾はこの『HHKB』シリーズまとめ編ということで、買ってよかった点、悪かった点を総括していきたいと思う。
最高の美と機能を誇る『HHKB』。それだけに値段も高額で、導入するには一定の勇気が必要だ。導入を検討している人が、自らの環境に適しているかどうか、この第3弾を読んでから決めていただきたい。

最後まで読んでいただきありがとうございました✨

また明日お会いしましょう‼︎

第一部、第3部はこちら✨


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