見出し画像

東京都デジタル人材育成支援に参加して1ヶ月が経過した話

はじめに

現在、「東京都デジタル人材育成支援」が行っている職業訓練にオンラインで参加している。

昨年の11月くらいに配偶者の転勤があることが分かり、転勤先が東京であることがわかった。転居後、仕事に就くための準備として受講しようと思ったのが経緯だ。

今日で参加し始めて約1か月が経過した。
全行程の半分が過ぎたので少しまとめようと思う。

私が当初、この講座を受講しようと思った時に、Google検索やTwitterで「東京都デジタル人材育成支援」で調べてみたものの、あまり情報が出てこなかった。

なので、この記事が興味を持った人の参考になったら嬉しい。

受講までの流れ

職業訓練の約1か月前に面接があった。
その面接に合格すると職業訓練が受講できる資格が得られる、とのことだった。

面接はあまり堅苦しいものではなかった。
オンライン上で行われ、「何に興味があるか」「職業訓練を知ったきっかけが何だったのか」などの内容を聞かれた。また、「転居後に東京で就職すること」も同意を取られた(と思う)。ちょっと前のことなので記憶があいまい。

コースは3種類あり、
1.プログラミングコース(Java)
2.インフラエンジニアコース
3.ハイブリッドコース
となっていた。

面接時点では1と3で迷っていた。
なので思い切って面接官に相談してみた。「プログラミング自体に興味があるのなら1番のコースがおすすめ」と言われたのでプログラミングコースを選択した。

合格したのち、郵送で14冊程度の資料が届いた。(デジタルとは……)
メールで環境構築に関する案内があり、PDFを見ながら環境構築をした(何とかなった)。

授業内容について

職業訓練ということで転職支援があるので、最初の2日間でオリエンテーションとビジネスマナー講習、IT業界がどんなものなのか、職種は何があるのかを学んだ。また、履歴書、職務経歴書の書き方について教えてもらった。

特に初日のオリエンテーションでは「最終目標は内定をとることです。手段と目的が入れ替わらないよう注意しましょう」的な話をされたのが印象的だった。

3日目から技術訓練が開始した。
いきなりJavaを書き始めるのではなく、まずはコンピューターサイエンスを学ぶ講義から始まった。これが個人的にはとても勉強になった。
ただ、スピードが尋常じゃない。毎日のように新しい知識を突っ込まれる感じで、必死だった。11月くらいからCS50やほかの言語を粛々と勉強していた経験がほんの少し役に立った。また、基本情報技術者試験を受けようとも思った。基礎は大切。現在Javaを勉強していても、そう思う。

技術訓練がスタートしても大体一週間に1回のペースで就職支援講座があり、その中で面接対策があった。また、就職活動日として合同説明会をオンラインで受けることができた。

授業内容はスピードが速いことを除けば、このクオリティを無料で受けられることはとてもありがたいことだと感じた。
自己学習で行き詰っていたところが解決されていく感覚を得た。
教えてもらえることは偉大だ。

また、チャットやビデオで質問がリアルタイムかつダイレクトにできるのもありがたい。授業で聞けない話もちらっと聞けるので参考になる。モチベーションも上がる。同じ環境で頑張っている受講生の質問内容も理解を深める助けになる。独学ではこうはいかない。

ひとつ難点としては、
参加できなかった日はビデオ配信で復習ができる、というスタイルであるが、いつも受講している講師とビデオの講師が異なるため、復習が難しく感じた(教え方のスタイルが違いすぎる)。また、範囲も微妙に違うことがあり使いづらさを感じる部分もあった。
しかし、いつもの講師でうまく理解できなかった部分は別の講師の説明を聞くことで理解が進む部分もあり、いい面もあると思った。

就職活動について

1月の半ばに一度キャリアコンサルティングとの面談があった。
これはエージェントとの相性もあると思うが、方向性が迷子になっていなければ心強いサポーターだと感じた。(私は割と素敵なエージェントさんが当たったと思っている)
今までで二番目くらいに丁寧に書類を添削してくれた。

よくある通りに「とりあえず○社応募してみましょう」
スタイルだったのは(……まぁ無料の職業訓練だししょうがないよな……)と思いつつ、とりあえず5社応募したところ4社の書類が通った。驚いた。

求人票のスクリーニングとしては
・応募条件が「未経験歓迎!」ではないところ
・残業時間が「20時間前後」(1日当たり1時間の残業を想定)
・完全週休二日制(配偶者の希望)
・従業員数が100名程度
・平均年齢30~35歳程度
・想定給与や残業手当が東京都の最低賃金を下回っていないこと
・育休、産休制度があるか
とした。ところどころ記載がない求人票は会社HPからの募集も見て判断した。

職業訓練に通っているおかげで「ITスクールに通っている人」の要件を満たせるのはとてもありがたいと思った。

そして求人票をみてもわからなかったところは”面接で聞いていこう”という心持でいる。

おわりに

先日1社内定が出た。
もう少し就活を続けようと思っている。

今までのキャリアを生かした仕事に応募もしていたが、なかなか内定が出なかった。書類もたくさん落ちた。しょんぼりした。

なので、職業訓練に通い始めて「未経験・異業種」なのにもかかわらず、こんなに書類選考が通ると思っていなかった。びっくりしている。

今までのキャリアで仕事を続ける選択肢もあった。しかし、「前の職場ほど融通をきかせてくれるところはないだろう」とか「女性で結婚後となると内定が出づらいだろう」など懸念点も多かった。また、どんな風に働いていたかは自分自身が一番理解していたので家庭との両立も正直自信がなかった。「続けたい」と「続けられない」、「続ける自信がない」のはざまで揺れまくっていた。

職種や業種を変えたからと言って解決できるとは正直思えない。
でも変えなければ現状は変えられない。
踏ん切りがついて一歩踏み出せたのは本当に良かったと思う。私自身の選択に対して自分自身で納得できているのが大きい。

来週東京に引っ越す。
そしてその次の週から面接がたくさん控えている。
せっかくのチャンスを掴んだので、素敵なご縁に恵まれるといいなと思っている。

この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?