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【SPARK-CAMPUS】事業会社が運営するプログラミングスクールとは

ソルトワークスといえば年賀状サービスのイメージが強いかと思いますが、メイン事業に並行して新規事業の創出にも積極的に取り組んでいます。

そんな新規事業の一つとして、昨年12月よりプログラミングスクール「SPARK-CAMPUS」の運営を始めました。
ここではソルトワークスの新たな取り組み「SPARK-CAMPUS」についてご紹介します!


SPARK-CAMPUSとは?

SPARK-CAMPUSは、ITエンジニアへのキャリアチェンジを考えている社会人向けのプログラミングスクールです。厚生労働省認定のカリキュラムを実施する求職者支援訓練校として運営されていて、3ヶ月の訓練期間でITエンジニアとして転職するための基礎知識や技術を学ぶことができます。

〜 求職者支援訓練校とは 〜
再就職、転職、スキルアップを目指す方が月10万円の生活支援の給付金を受給しながら、無料の職業訓練を受講する求職者支援制度に基づく認定職業訓練を行う施設。求職中の方を対象に、就職に必要な職業スキルや知識を習得するための職業訓練と就職支援を無料で受けることが可能。(テキスト代は自己負担)

▼求職者支援訓練の詳細はこちら


なぜプログラミングスクール?

そもそも、なぜWEBサービスやアプリを手がける事業会社が畑違いのプログラミングスクールの運営を始めたのか。いろんな理由や背景があるのですがその一部をまとめてみました。

①現場が求める理想のエンジニア採用の難しさ
IT人材不足が叫ばれる昨今、地方で自社のカルチャーや求める技術領域・水準をクリアしたエンジニアに巡り合うことは年々厳しさを増しています。これは給与面を含めた待遇を良くするだけではなかなか解決せず、地方の企業の多くが抱える問題でもあると感じています。

ただでさえ母数が少なく、その多くが首都圏の企業に集まってしまっているエンジニア市場。いつ出会えるかもわからない理想の人材を地方にいて待つよりも、自分たちで育成することの方が手間はかかっても最短かつ最良の道なのでは…?
そんな考えからSPARKCAMPUSプロジェクトはスタートしました。

②事業会社で培ったノウハウを活かせる
私たちの会社には、フロントエンドからバックエンド、アプリ開発、サーバーサイドまで多くのエンジニアが在籍しています。(全社員の約4分の1を占めています!)
弊社の中途採用では、開発経験が豊富なエンジニアを中心に採用してきましたが、逆に独学でプログラミングを学び実務経験がほぼない状態で入社したスタッフも少数ですがいます。そうしたメンバーが今エンジニアとしてバリバリ活躍できているのは、入社後にエンジニアとして成長できる環境があったからこそだと感じています。

エンジニアリングを含め、事業会社の開発現場で必要なスキルや育成ノウハウが蓄積されているので、それを人材育成のフィールドで活かさない手はないと考えました。

③道内のIT産業を盛り上げたい
北海道のIT企業は、本社機能が首都圏や本州にあるいわゆる「道外企業」と、本社機能が北海道内にある「道内企業」に大別されます。8割以上が道内企業ですが、その多くが人材不足や育成に課題を持っています。
こうした道内のIT企業で必要とされる人材を増やすことは、北海道のIT産業全体にとってもプラスに働くはず。そこにソルトワークスとしてできることは何かと考えた結果、スクール運営事業に至りました。

スクール運営プロジェクトは着想から1年以上の月日をかけ、あらゆる試行錯誤や試験導入を経て2023年12月に厚労省の認可を取得。無事に職業訓練校『SPARK-CAMPUS』としてスタートを切ることができました。

SPARK-CAMPUSの特徴

次に、SPARK-CAMPUSに一体どんな特徴があるのかをみていきましょう。

・プログラミングの基礎から応用、実践まで学べる
・北海道内の職業訓練校では唯一 iOSアプリ開発言語が学べる
・ITエンジニアに必要なビジネススキルやマインドを学べる
・開発経験が豊富な講師が対面&少人数制で指導
・ゲストを招いたキャリア講話や個々の面談など就職支援サポートあり

よくあるプログラミング教室でしょ?
と思われる方も多いかもしれません。

そうです、大体はイメージ通りです。
ITエンジニアを目指すのだから、当然ながらカリキュラムのメインはプログラミング学習となっています。ただ、大きな特徴として「プログラミングを学ばない時間」も意外と多いということがあります。

プログラミングを学ばなくて何を学ぶ・・・?


それが、SPARK-CAMPUS特徴の3つ目にさらりと書いている「ITエンジニアに必要なビジネススキルやマインド」です。

事業会社はもちろんですが、どんな業界や企業に就職したとしてもエンジニアにとって役立つのが、物事をロジカルに考える力課題発見と解決力、そしてマーケティングの基礎知識です。

これは、ソルトワークスが創業して以来15年、自分たちでサービスを作り自分たちでお客様に提供し売り上げを作ってきたからこそよくわかることでもあります。
実際に社内のエンジニアたちは、ただコードを書くだけではなく、事業全体や市場の動きを把握し先読みし、“サービスの先にいる顧客に対してどう価値を提供できるのか”ということを常に考えて仕事をしています。

プログラミングスキルだけでなく、プラスαのスキルや知見を身に付けたエンジニアは、圧倒的に活躍の機会が増え仕事の幅が広がります。

SPARK-CAMPUSでは、事業会社の開発環境にいるエンジニアたちが自然と身につけているビジネスマインドやマーケティング思考 などを学べる講義をカリキュラムに多く取り入れています
せっかくITエンジニアを目指すなら、これからのAI活用時代に通用するIT人材になってほしいという思いでカリキュラムを組みました。


IT人材採用に悩む中小企業を支援したい

SPARK-CAMPUSは、職業紹介事業の認可を取得していて人材エージェントとしての側面も持っています。
受講生に対してはエンジニアに必要なスキルを教え、きめ細やかな就職支援で転職活動の伴走を。一方で、提携企業には採用したいペルソナを聞き取り、企業に合いそうな受講生がいれば紹介をすることで採用活動の一助を担います。

先述の通り、道内のIT企業はその多くが人材確保や育成に課題を抱えています。エンジニアになりたい人とエンジニアを採用したい企業の間に入り、その橋渡しをすることで、道内のIT企業を人材面でサポートできると考えています。SPARK-CAMPUS卒業生たちが道内IT企業に就職し活躍の場を広げることが、北海道のIT産業発展やDX化の推進へと繋がっていくと期待しています。

ちなみに、SPARK-CAMPUS修了生をエンジニアとして採用いただける提携企業に対しては、手数料を入社後段階的に請求する後払いを可能としています。人材採用時の突発的なコストと、ミスマッチによる早期離職のリスクを最小限に抑えた制度設計により、IT人材の採用・育成に悩む企業の負担を軽減させることが狙いです。
こうした細部へのこだわりも、ソルトワークス自身が長年エンジニアの中途採用を続けるなかで感じたリスクや負担に基づいています。

▼SPARK-CAMPUS公式サイト


終わりに

スクール事業はまだまだ始まったばかりで正直発展途上中のことも多々。
今のベストを尽くした形で運営している「SPARK-CAMPUS」ですが、カリキュラムや就職支援体制、人材紹介業の仕組みなど、さらに良いものにできる可能性もあります。

ソルトワークスの強み、事業会社ならではの経験と柔軟な発想力を活かして、今後もブラッシュアップし続けていきます。
“ここで学びたい”  “ここの修了生を採用したい” と思っていただける唯一無二の「SPARK-CAMPUS」を目指して