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【Day.39 10年前の3月11日 フィリピンから】

【Day.39 10年前の3月11日 フィリピンから】
10年前の3月11日、私井上はソルト・パヤタスの学生インターンとしてマニラに滞在していました。いつも通りオフィスで仕事をしていた午後に、日本で大きな地震が発生したことをYahooニュースの速報で知りました。

速報を見たときは正直「日本は本当に地震が多いなぁ」くらいにしか思っていませんでした。しかしそれからしばらくして津波が街を飲み込んでいく映像が次々と飛び込んできました。

パソコンを通して観るその映像をとても現実のものとは受け入れられず、只々呆然と画面を観て過ごしていました。
フィリピン人のスタッフ、フィリピン人の友人が次々に「Hiroの家族や友人は大丈夫か?」と聞いてくれました。

フィリピン人のスタッフは「私たちの支援者や過去のツアー参加者に東北の人はいないのか?」ととても心配していました。日に日に明らかになっていく被害の全容。

しかし海の向こう側のフィリピンにいる私には何もすることができず、震災発生後しばらくはもどかしい日々を過ごしていました。


そんな中震災発生5日後の3月16日。マニラ事務局のスタッフの1人がスタッフ・奨学生・保護者を集めて緊急のミーティングを開きました。「これまで私たちを支援してくれた日本人の友人たちが今大変な状況だ。なんとかして私たちの想いを届けたい。」

そんな想いから2011年3月19日、事業地であるパヤタスとカシグラハンで、被災者や日本で緊急、復旧、復興支援に従事されている方々に向けた慰霊と励ましのイベントを開催しました。


イベントは17時30分からパヤタスとカシグラハンに開催され、パヤタスでは約150名、カシグラハンでは100名の参加者が一緒に「Pray for U」という垂れ幕を掲げ、町中を大行進しました。ペットボトルで作った手製の募金箱を持ち、寄付の呼びかけもしました。


「私たちが金銭的な面で支援できる額は限られているけど、日本の皆を応援したいという気持ちはみんなひとつ」

と参加者の1人は言ってくれました。私たちが当時支援していた奨学生やその家族たちも、僅かなお小遣い・生活費の中から寄付をしてくれました。

このイベントで集まった寄付は東北で復興支援に従事している団体へと送られ、避難所で使われる寝具の費用に充てて頂きました。
自分の生活も大変苦しい状況にいる地域の人々が日本のために行動を起こしてくれたことに感動しながら私もこのイベントに参加をしました。

このイベントが私が今でもフィリピン、ソルト・パヤタスに関わり続けることになった要因の1つであることは間違いありません。
犠牲になった方のご冥福を改めてお祈りすると共に、1日も早い復興を願い、これからも自分にできることは考え続けたいと思います。


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