その記憶の塗り替え

こんにちは。
ayです。


「この記憶で一生生きていける」

こんなこと不意に思うことってありませんか?


例えば

・好きなアーティストのライブに行った時
・大好きな人に告白された時
・夢見ていた海外旅行に行った時


こんなふうに、至福のとき以上の至福の時とでも言うか、その瞬間が幸せで「この記憶で一生生きていけるな〜」って、そう思うことってたまにありますよね。


でも後でその瞬間を振り返ってみると、その記憶たちさえもいつの間にか他の幸せな記憶に塗り替えられてる。


確かにその記憶はいつ思い返しても幸せなことに変わりはないけれど、それよりもっと幸せな記憶が増えていくのが歳をとるってことなんだなってふと思いました。


今日、横断歩道を渡っていた時にそんなことを思いました。

一生覚えてたいなと思った記憶が生まれた道を歩いていて、ふとその瞬間を思い出しました。


【あ、あの頃はこの瞬間の記憶一生色褪せないし、この瞬間のこの人との記憶でこの先も頑張れるな、生きていけるな、

そう思ってたけど、それから時間が経って、その人ともまた新しい記憶が重なって、あの瞬間より幸せな記憶がいつの間にか積み重なってるな】


横断歩道を渡り切るまでにそんなことを考えました。


こうしてその時1番だと思った幸せな記憶が、最も簡単に他の幸せな記憶で塗り替えられていく、これが年齢を重ねること、人生の醍醐味でもあるなと。


たった23の私がこんなことを思って幸せを感じられる。

これから先、何十年も生きていく未来に対しても、少し明るい光が見えてきそうです。



では。

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