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言語学者がプロパガンダの仕組みを説明する本

今回の読書記録は、偶然が重なって発見した本です。

どうしてメディアは思いっきりプロパガンダ流しているのにどうにもならないんだ?どうしてそれをみんなアフォみたいに観て受け入れて喜んでいるんだ?

という疑問湧きません?
その仕組みを説明してくれる本です。

日本語版も出ています。

Manufacturing Consent 
Edward S. Herman, Noam Chomsky
マニュファクチャリング・コンセント マスメディアの政治経済学 ノーム・チョムスキー (著), エドワード・S・ハーマン (著), 中野 真紀子 (翻訳)

まずこの本を発見するに至るどんな偶然だったのかと言いますと、ここノートでお世話になっている方の記事で紹介されていたゆる言語学ラジオさんのユーチューブビデオを観ていたんです。

とても面白かったので、内容をざっくりお話すると、日本語の文章構成って一般的な言語学の論理で考えると学者でも説明しきれないものがあるって話なんです。私個人は、これが日本人が外国語習得に苦労してしまう、外国人が日本語を学ぶのが難しい原因だと考えています。で、この中でノーム・チョムスキーという著名な言語学者が紹介されるんですね。

それで「あ!この人の理論、少し読んだ事あるわ!」って気が付いたんです。

意識低いガテン系フェミババアなのに!笑

あまり話せない自閉症の息子のために言語獲得理論を調べていた際に知ったんです。この辺りも謎に包まれている部分なんでね。行動分析学ベースの療育のやり方だけではうまく行かないところもあり必死で調べたんですよ。こういった地道な研究が実は自分のユーチューブの成功になったんですけれどね。

それで上の日本語の話を米国人の夫にも説明したんです。その時に、ノーム・チョムスキーって知ってる?と聞くと、

聞いた事あるよ。社会評論の人でしょ?

って返ってきたんです。

ほえ?同じ人の事話してんの?同姓同名の別人?

調べました。

Chomsky、1928年12月7日 - )は、アメリカ合衆国の哲学者[1][2]、言語哲学者、言語学者、認知科学者、論理学者[3][4]。マサチューセッツ工科大学の言語学および言語哲学の研究所教授 (Institute Professor) 兼名誉教授[5]。妻は言語学者・教育学者のキャロル・チョムスキー(2008年死没)。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

英語版だとこれに加えて、政治活動、社会評論でも著名と書いてあります。左派リバタリアン。共著者のエドワード・S・ハーマン氏と批評活動をしてきたようです。なるほど、そういう事だったのか。読んでみると思想の方向性が自分と被るものがあるのを感じます。

あたいはバカですが、まあとりあえずオーディオブック聴いてみるかと、また図書館から借りて通勤中に聴きました。

感想はですね。とても勉強になりましたが、仕組みについては最初の方のチャプターで大体まとまっていて、そこから先は過去の例が60年代70年代の東南アジアや80年代の中米の具体的な話が多くなってくるので、正直途中から聞いているのが辛くなりました。笑

それで仕組みの方なんですがね。

昔は小さいメディアもたくさんあったのに、パワーが欧米の巨大メディア企業に集中し、大企業や政治と癒着が強くなった。そして都合が良いジャーナリストを使い、プロパガンダ広告を作り、都合が悪いやつは排除するようになった。それに加担している支配層は儲けるが、多くの消費者は騙されながら喜んでいる。企業は収益のために、政治も自分たちの都合のためにどんどんと過激になっていく。勝手に敵を想定し戦争を起こすことも厭わない。

って感じの話です。
この動画がとても分かりやすいです。

やだ絵柄がちょっと怖い。笑
つかAl-Jazeeraも巨大メディアだがな。欧米じゃないからまだマシな方か。

現在、これだけインターネットで個人の意見が飛び交う時代になり、大手メディアのプロパガンダだけでは説明できない、違った状況も生まれてきていますよね。さらにはAI時代。フェイクだらけなわけです。どこに罠があるのか、もう簡単にはわかりません。

くるかね?リバタリアン時代。


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