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バンプミスチルいきものが与えてくれる「実家のような安心感」

ぼくは大学一年生。春から上京ならぬ上広をして、一人暮らしをしている。
一人暮らしは、とても面倒くさい。洗い物、掃除、食事、すべて一人でしなければならない。実家にいるときはそんなことなかったのに。黙って寝っ転がってれば勝手に全て行われた。今や、家事をサボれないしサボった時注意してくれる存在すらない。とても辛い。
そんな日々を送っていると、ふと実家に帰りたくなる時がある。今だってそうだ。洗濯機回す時間がなくて困ってる。たすけて。

僕も、今日までで2回帰省をした。ふるさとに、我が家に帰ってきたときの安心感ったらありゃあしない。今住んでるアパートとは比べ物にならない広さの玄関、相変わらず物が散らかってるリビング、片付けられた自室、綺麗なトイレ、これまで18年間生きてきて当たり前の風景が途端に尊く感じる。そしてそれらは包み込んでくれるような安心感を僕に与えてくれる。


と、いうわけで、僕にとってBUMP OF CHICKENとMr.Childrenといきものがかりは実家なんです。はい。実家と言ったら実家です。それは、単純に大好きなアーティストだからとか音楽の原点だからとかの意味での実家ではなく、本当の「実家」の意味を含んでいるのです。


僕は世の音楽通よりも音楽を多く聴きません。今まで踏み入れたことのないアーティストやジャンルを何のキッカケもなしに聴くことは、僕にとって少し遠くの地域に旅行にいく感覚なのです。楽しいのは楽しいんだけど、そのぶん体力もかなり使う。生半可な準備じゃ物足りないんです。
だから、ある程度聴くアーティストが決まっちゃうと、しばらくずっとそのアーティストに集中してしまう。インドア派の僕にとったら尚更そうだ。
特に、春から軽音楽サークルに入った身として、今まで全く聴いてこなかった曲を先輩のライブで聴いたり、また実際に演奏してみたりと言うことが増えてきた。今後もどんどん増えていくだろう。これからどんどん遠めの場所に旅行することになるだろう。

そんなとき、旅行から我が家に帰ってきたときの安心感が凄いように、知らないアーティストを聴いたあとにふとバンプ、ミスチル、いきものがかりを聴くとめちゃくちゃ心が落ち着くのだ。これが「実家のような安心感」だ。


しかも、ただただ実家なわけではない。挙げている3アーティストにはそれぞれ、決まった部屋の役割がある。いきものがかりがリビング、Mr.Childrenが自室、BUMP OF CHICKENがトイレ なのだ。もう何言ってるんだこの人。

まず、いきものがかりはリビングです。「あー、帰ってきたんだな」を一番実感出来る場所です。リビングには家族がいる。人と人との関わり、それが与えてくれる温かみを、いきものがかりは持っている。
そして何より、恐らく今までの人生で一番長い時間を過ごしてきた場所だ(自室で寝ているときはカウントしないものとする)。僕が初めて好きになったアーティストはBUMP OF CHICKENなのだが、いきものがかりはその5年前くらいから親の影響で聴いてきた。だから親しみやすさも一入だ。
また、裏の意味もある。思春期なんかは、両親や兄弟姉妹の存在が煩わしくなるときがある。いきものがかりもまた、その乙女チックでビックリするほど前向きな歌詞から、たまーに聴いてて胸焼けすることがある。しかしまあ、それも含めてリビングなのだ。それも含めていきものがかりが大好きなのだ。

続いてMr.Childrenは自室です。ここには何でもあります。僕の好きなものが大体あります。むしろ僕の好きなものしか置いてありません。ミスチルも同じ。何でもあります。その発表曲数もさることながら、大体の音楽ジャンルをまんべんなく抑えているので、バランスよく聴くぶんには全く苦労しません。もちろん、安心感もある。
ある日には部屋に友達を招いてワイワイしたり、またある日の夜には、些細なことで考え込んで勉強机で泣きじゃくったり。ミスチルも、みんなでシェアしたいような楽しい曲があり、また悲しい夜に寄り添ってくれる温かくアツい曲もある。自分にとって実家で一番好きな部屋が自室であり、自分にとって過去で一番好きになったアーティストがMr.Childrenなのだ。

最後、BUMP OF CHICKENはトイレである。いや、ボケてないから。三段オチとかじゃないから。
人生において本当に辛いとき。それは宿題が終わらない時じゃない。人間関係が上手くいかない時じゃない。そう、

めちゃくちゃお腹痛い時だ。

あの辛さは一体何なんだ。幽霊や神仏の存在をあまりアテにしてない僕でも、あの瞬間は神頼みをしまくっている。BUMP OF CHICKENは、そんな「本当に辛いとき」に寄り添ってくれるのだ。トイレは、家の中で生きていく上で、絶対に欠かせない部屋。最悪、リビングに入らなくても一日を過ごすことは出来る。自室だってそうだ。でも、トイレに行かない日はないだろう。本当に辛くなったとき、本当にお腹が痛くなったとき、う○ちという負の感情を温かく受け止めてくれ、auroraのように綺麗に洗い流してくれる。そうしてスッキリした状態でまた過ごすことが出来る。BUMP OF CHICKENにはそんな力がある。トイレにたどり着いたときの安心感、それはリビングや自室とはまた違った、特別なものなのだ。決してボケてないから。


皆さんにとって、「実家のような安心感」をもたらしてくれる存在はあるでしょうか、またそれは何でしょうか。一人暮らしの方、ある程度の予定が空いたら積極的に帰省してあげてください。実家暮らしの方、今一度実家のありがたみを感じましょう。でも、たまには旅行してみるのもいいかもね。てことでいい旅行先教えてください。待ってます。





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