わたしのキャンバスは、白くなくていい。
わたしのキャンバスは、白くなくていい。
生まれ持ったわたしのキャンバスは、
文字を書いても、まわりの人は誰も読めなかった。
わたしには、読めるのに。
まわりの人が「おかしい」と思ったけど、
どうやら、わたしが少数派で「おかしい」らしい。
白いキャンバスがよいとされていることを知り、
頑張って、たくさんのペンキでまっしろに染め上げ、生きてきた。
でも、あまりにも、つかれてしまったんだ。
わたしのキャンバスは、白くなくていい。
誰かひとりでも読んでくれるならば