見出し画像

シェアサロン後発のSALOWINが取り組んだ8ヶ月間|新規事業ボツ案編

原宿・表参道・池袋にシェアサロンを展開するSALOWIN代表の阿部です。また、美容室の稼働率を最大化させる「SALOWIN LINKS」というサービスも開始しました。

シリーズ企画として、2019年8月〜2020年4月までに取り組みした内容を順番に公開していきます企画。をやっております。採用編・集客編・材料編・値上げ編と続き、今回は5回目の「新規事業ボツ案編」になります。

取り組み1:採用手法の確立
取り組み2:集客効率の改善
取り組み3:材料費のコスト削減
取り組み4:値上げ(お客様向け)
取り組み5:新規事業ボツ案←今回はここ
取り組み6:SALOWINの今後

上記に記載の通り、2020年4月に「SALOWIN LINKS」というサービスを開始しました。ただ、この事業を生み出すにあたり大量にボツ案が生まれた訳です。一生日の目を見ることもないでしょうし、どうせならnoteで公開しましょう。ということで学びを含めてお伝えしたいと思います。

新規事業のアイディアは100くらいは考えた

先にお伝えしておきたいのが、技術歩合を80%も還元してたら、本当に儲からない!!事件!!ということです。

そのため、創業当初から「シェアサロンを作った後どうするか?」というのは命題でした。おそらく100以上は事業アイディアを考えたと思います。

それも、「こんなん良くない!?」みたいなアイディアレベルの話ではなく、事業計画レベルまで落とし込みした数が100くらいという訳です。

なかなか大変でした笑

その中でも、私たちの存在意義を改めて認識させてくれた「”ボツ”アイディア」があるのでぜひご紹介したいと思います。

ボツ!!サロン専売品のEC販売と薬剤発注システム

美容室で販売する店販は基本ECはNGですよね。でも、店頭における商品数はスペースの問題と在庫の問題で限定的です。そのため、限られた商品を限られた販売チャネルで売るしかない。という状況にストレスを感じている人も多いのではないでしょうか。

また、お客様側も不便しかありません。

購入した商品はその日に持ち帰らないといけないのです。重たいし、バックに入らないし、ダルいですよね。。でも、それしか選択肢がない。。

誰目線の商売なのか私には分かりませんでした。

そこで、会員限定のECサイトを構築し、そのシステムを美容室に無償で提供しようと思いました。EC上に掲載している商品は仕入れ不要で全て販売可能です。美容室には、顧客が購入した売上に応じて還元が受けられます。

このアイディア、多分、みなさんも30回くらいは考えたかなと思います。実際、ミルボンさんが始めたみたいですしね。

とは言え、ミルボンさんだけでは取り扱い商品が限定的ですし、当社が最終的に狙いたいのは、お客様向けのECだけでなく、業務で使う材料の市場です。こっちの方が圧倒的に市場が大きいのです。

店販で美容室の契約数を増やしたら、発注システムも導入してもらい薬剤の流通を抑える計画でした。

しかしながら、この企画は完全ボツ!やめました。

他社商品の利ざや抜いて何になるの?美容師のためなの?

経営会議でEC販売と発注システムの議論を繰り返し行っていました。共通の見解としては「うまくいけばそこそこ儲かる」ということです。

ただ、私含めてどうにも役員人の顔が晴れないのです。

何か違和感を感じていました。儲かるし、やれば良いのだけど、なんかしっくりこない。

そんな状態で1週間ほど冷却期間を置き、再び役員会でこの話をしました。

その時です。弊社の共同代表が口を開きました。

「つか、こんなん、他社の商品を仲介して利ざや抜いているだけじゃん、美容師のためになってなくね!?」

ぶっきらぼうな言い方です。。人とは思えません笑

でもこの言葉で「ハッ」とした訳です。SALOWINらくしくない。当社は「美容師の所得向上」「労働環境改善」「一生涯働ける場所の提供」この3つのミッションを掲げていますが、そのどれにも当てはまらない訳です。

確かに、美容室からすれば在庫を持たずにEC販売できる訳ですが、ECで商品が販売できたら売上が爆増するのか?これは別問題です。ちゃんとマーケティングしなければ売れる訳がありません。

また、通常の美容室の場合、美容師の店販バック率はかなり低い設定になっています。「美容師の所得向上」を掲げているくせに、その解決策がEC化しただけのサロン専売品販売では解決策としては乏しいと言えます。

上記より、EC化するだけでは枝葉の問題に着手したに過ぎず、目先の利益に走った戦略だと言えるのです。

美容師のためになるサービスだけを作る

サロン専売品のEC販売と薬剤発注システムのボツ案から学んだことは「美容師のためにならないサービスは作らない」ということです。

売上が上がるのか?収入が上がるのか?休みが増えるのか?美容師寿命が伸びるのか?など、今の美容師が抱える課題を解決できることが重要であり、その解決策を提供するのがSALOWINの存在意義である。と再認識した訳です。

そのため、結構時間を掛けて構想を練りましたが、ボツにすることにしました。

その後、amazonが美容ディラー事業に参入するリリースが流れました。

あのまま、儲け主義で突っ走っていたら、これからamazonと闘うことになったかもしれない訳です。ミッションと異なることをすればどうなるのか痛感した次第です。

その他にもボツ案はいっぱいある笑

数えきれないくらいボツ案の山がある訳ですが、いくつか列挙して次回最終回の「SALOWINの今後」に繋げたいと思います。

■こんなボツ案ございました

・ディラー向け受発注システム
ディラーと美容室の間には未だにFAX文化が残っております。ディラーはこのFAX用紙を集計し手作業で入力を行っているため膨大なコストが発生している状況。この課題に対して受発注システムを提供し入力作業やサロン側の発注の手間を軽減したいと考えました。これは、完全にボツ。という訳ではないのですが、当社がやる意味とは?という理由から着手せず。

・薬剤相見積もりサービス
同じ薬剤でもサロンによって価格がまったく違うのが美容業界。わざわざディラーと交渉するのも手間なので納品書を写メしてシステムにアップすれば、その価格よりも安くできるディラーから提案が入るサービス。悪くはないと思いましたが、競合ディラーから値引き云々でメーカーにタレコミされ割引にSTOPが掛けられるとのことで検討中断。これ独禁法違反じゃないの?

・スマートミラー事業
スマートミラーのアプリで髪色や髪型の似合わせができるサービス。近未来な感じもしますが、スマートミラーの場合、通常のミラーに比べて暗くなり、カラーの色合いなどをチェックするのが困難でした。あと、ミラーに内蔵するOSのアップデートをするためにはミラーごと変えなければならないというクソ仕様になるのです。。
極め付けは、それipadで良くない?以上です笑

・集客系サービス
美容業界でやってはいけない集客サービス。ホットペッパービュティー(以降HPB)に叩き潰される未来しか見えないのですが、やはり新規事業を大量に考えていると集客サービスも考えてしまいます。例えば、「誰にも見えない口コミ投稿機能を設置して美容師をスコアリングし本当に良い美容師が探せるサービス」とか。そもそも、美容って飲食と違って1人が行く店舗数が少ないので口コミサービスを運営するにはHPBクラスの規模がないと成立しないんですよね。分かってはいるけど考えてしまう集客サービス。他にもたくさんありました。

他にもありますが、書くのが大変なので聞きたい人がいればDMください。

SALOWINの情報をチェック

SALOWIN公式LINE:https://lin.ee/baBV0oq
SALOWIN公式Instagram:https://www.instagram.com/salowin1/
SALOWIN公式サイト:https://salowin.jp/
SALOWIN原宿店舗情報:https://salowin.jp/share_salon/harajyuku/
SALOWIN表参道店舗情報:https://salowin.jp/share_salon/omotesando/
SALOWIN池袋店舗情報:https://salowin.jp/share_salon/ikebukuro/
SALOWIN原宿IL Salice店舗情報:https://salowin.jp/share_salon/harajyuku_ilsalice/
SALOWIN渋谷店舗情報:https://salowin.jp/share_salon/shibuya/
SALOWIN銀座店舗情報:https://salowin.jp/share_salon/ginza/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?