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オタクは女性に優しくされると勘違いしがち

当方、学生時代から異性とは無縁の人生を送ってきました。
自分の過去を振り返ってみても、
「青春時代」と呼べるべき思い出がマジで何一つない。

むしろ子供の頃に女の子から虐められた経験のおかげで、
女性恐怖症を患っている始末。
何もしていなくても女性から笑われている気がするとか、
気持ち悪いと思われていそうとか、そういうやつです。

なもんで、告白するとかされるとか、
お付き合いするとかしないとかの次元ではなく、
そもそも異性と関わりを持ってきませんでした。

陰キャを極め、アニメやインターネットに傾倒し、
面倒くさいタイプのオタクが煮詰まっていきました。

「ヤラハタ」のまま成人し、そのまま大学卒業。
女性への免疫が無いまま社会人になりました。そしてドブラック企業へ…。

これはその社会人一年目、22歳の頃の思い出です。




パワハラモラハラの嵐で精神を削っていく中、
歳の近い先輩の女性が心配して新卒組に良くしてくれていました。

休日、自分たちだけでは社員寮から外出しづらかった(上司や寮の先輩からの、新卒で役にも立ってないのに休みの日に遊ぶのかお前らは、みたいなプレッシャーがあった)のだが、新卒組を遊びに誘ってくれて。

カラオケとかボーリングとか、
普通の人生では当たり前に通ってきているであろう娯楽を、
この時初めて経験させてくれました。

社内でも怒鳴られた後、そっとフォローしに来てくれたりと。
当時はほんと女神様の様に思えたんですね。


勿論、自分ひとりに特別優しかったのではなく、
新卒全員に優しかったわけなんですが…。
女性に優しくされたことのない童貞クンには刺激が強すぎました。

周りからは彼氏がいないと聞いていたし、
こんなに気にかけてくれるのであれば、
向こうも悪く思ってないんじゃないか、
こちらからアプローチしたらまんざらでもないんじゃないか、と。

休みの日の昼間、意を決して
「今度の休日に、二人で出かけませんか?」
とラインを送ってしまいました。


距離感の詰め方マジできめえ!
そんなだから女性経験0なんだよキモオタが…!!!


と今では思うのですが。
当時はストレス過多なのもあって脳がバグってたんですかね~。

そうしたら未読のまま全く返事が来ない。
(普段は比較的即レスの人だった)

やらかしたかなあああと頭を抱えて休日が終わろうかという夜中、
やっと返事が来ました。


「実は付き合っている人がいて、
ごめんだけど二人きりで出かけたりは出来ないの。
会社でも彼氏いるのは内緒にしてるから、誰にも言わないでね!
またみんなで遊ぼう!お願いします!」





…以上、それだけの思い出でした。

でも思い返すと、女性を誘ったりこちらから動いてみたのは、
これが初めてだった気がします。

キモイとか言われるわけでもなく、理由もしっかり述べた上で
かなりやんわりと断りを入れてくれたのは、感謝しかありません。

本当に優しい先輩でした。
今はどうしているんでしょうか。
彼氏さんと幸せになっていたら嬉しいですね。


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