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[長期投資家の言]“お金に執着=悪”という間違い

以前、暫く会っていなかった友人(男)からメッセージを受け取った時のこと。

それは感じの良いメッセージで、普通に彼自身の近況を伝えるものだったのですが、ある一文に目が止まりました。

それは、
<何とか、坂元さんのように生きていこうとしてるところです。>
という内容のもの。
これを読んだ時、胸が締め付けられるような思いになりました。

彼は収入面で苦労しているわけではないのですが、それでも<生きていく>には精一杯なのです。

そして、1番の問題点は、その原因が“彼自身”にあることです。

では、なぜ収入に苦労はしていないのに、生活が苦しいのか?
『お金で幸せは買えない』
ということなのでしょうか?

貧しい家庭で育った私は、この言葉をよく聞かされました。

つまり、裕福な人たちは、必ずしも幸せではないということを常に暗示されていたのです。

このような考え方はさらに強まり、
『お金への愛は諸悪の根源』
とまで言われることもあります。

しかし、このような認識こそが、経済的な苦労の理由であるとしたらどうでしょうか?

「お金で幸せは買えない」と考えてはいけない

アメリカのネブラスカ州にあるクレイトン大学の臨床心理士であり、金融心理学者でもあるブラッド・クロンツ博士の研究によると、富や富裕層へネガティブな態度を取る人ほど、低収入になる可能性が高いことが研究結果で分かっています。

つまり、お金やそれを持つことへマイナスな感情を抱いていると、結局、自分が貧しくなってしまうということです。

これは『お金からの逃避(money avoidance)』と呼ばれていて、実質的に自分の資産形成を自分で妨害しているようなものです。

その内容は、無駄遣いからお金に関する知識を身に付けようとしないことまで、多岐にわたっています。

結果として、老後の生活について考えなかったり、お金に対して必要以上の恐怖心を抱いてしまったりすることに繋がります。

そして、これらはお金という概念、お金の本質が分からなくなってしまうことにも繋がります。

例えば、宝くじ高額当選者のほとんどが、当選金を数年以内に使い込んで失ってしまったり、多額の遺産を受け取った人が、すぐに使い果たしてしまったりするのは、このためだと思います。

お金の本質とは?

私はお金に対してネガティブなイメージも、必要以上の執着も抱くことはありませんでした。

その代わりに、お金の本質について、少なくとも自分なりの結論を出せました。

私にとってのお金の本質とは『自由』です。

好きなことをする(住む場所の)自由、
気が向いた時に新しい生活を始める(時間の)自由、
お金や将来についてのストレス(経済面や人間関係)からの自由・・・

そして、これらの多くは生活必需品があることが前提です。

所得に関係なく、どのような生活レベルであっても、私たちは衣食住、そして、老後の生活のための貯金も含めた生活必需品のために、お金を払わなければいけません。

そう、私たちは皆、お金が常に必要なのです。
しかし、給料をもらえる日々には終わりがやって来ます。

その時のために、お金に対してきっちりと向き合っていなければいけません。

そして、その時に自分が自身の資産形成を妨げていることに気付いたなら、そこから抜け出す絶好の機会です。

良い投資を!


すでに配当投資に触れている方であれば、お金としっかり向き合えていることでしょう。

そんな資産形成の土台を築けている方にオススメなのが成長株投資。

それは、将来大幅な株価上昇が期待できる銘柄で、資産形成を狙う戦略です。

長期的視点を持った方であるなら、充分に活用できるのではないでしょうか?

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