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2020.6.12 韓国が反日感情を持ち続けるワケ

韓国が異常な反日感情を持ち続ける意外な理由

5月28日と6月9日の2回にわたって、自称・元慰安婦と慰安婦支援団体の内紛について書きましたが、日本人なら誰もが抱く、
『なぜ韓国の反日感情はそこまで苛烈を極め延々と続くのか?』
という疑問です。

文在寅政権になって、韓国の反日が益々常軌を逸してきました。

にわかに信じ難いのが、今話題になっている「親日称賛禁止法」です。

まだ成立はしていませんが、要するに日本を賛美したり、擁護する発言をしたら罰せられるというのです。

つまり、慰安婦は性奴隷ではなかったとか、朝鮮半島出身の出稼ぎ労働者のほとんどは自主的に応募していたとか、資料に基づいて言ったり書いたりしたら、罰金や懲役刑を食らうことになるというわけです。

自分たちに都合の悪い、自分たちの感情にそぐわない言説は完全に封殺するという発想です。

もう完全に常軌を逸しています。

日本も戦前・戦時中、治安維持法により似たようなことはありましたが、戦後70年以上も経って、
「なんでそこまで?」
と首を傾げたくなります。

この韓国の異様な反日感情がどこから生じるのか、合理的な説明はあるのかというと、様々な研究者が色々な説明を試みていて、どれも説得力がありますが、その中でも日本人が気付きにくい視点を提供してくれているのが有名な戦略家であるエドワード・ルトワック氏です。

月刊Hanada2019年12月号に、戦略研究家の奥山真司さんがルトワック氏にインタビューし、構成して掲載された『韓国よ、歴史の真実を学べ』という記事で、韓国の異常な反日感情について興味深い分析をしています。

ルトワック氏は日韓関係は外交問題ではなく、二国間交渉では解決できない。
なぜなら、それは韓国自身の問題だからだと喝破し、その理由についてドイツを例にとって説明しています。

第二次世界大戦終了までに、ドイツに殺害されたロシア人は2000万人を超えましたが、戦後70数年を経て、ロシアでは反ドイツ感情は消失しています。

その理由は、ロシア人はドイツと戦い通したから。

さらに、ヨーロッパで反ドイツ感情が消えているのは次のような国々です。

フランス:感情が消えるのは遅かったが、一応ドイツに抵抗するレジスタンス活動があった。

ベルギー:巧みな抵抗でドイツが作った秩序を崩壊させた。

デンマーク:国民レベルで非常に効果的に抵抗した。

ノルウェー:レジスタンス部隊が占領に来たドイツを攻撃した。

一方、戦後も長々と反ドイツ感情を持ち続けた国々はというと、

オランダ:ドイツに抵抗せず服従し、大々的に協力した。
オランダ警察はオランダ国内のユダヤ人を逮捕した。
ドイツからベルギーに逃げたユダヤ人は匿われたが、オランダに逃げたユダヤ人は逮捕されて殺された。
有名なアンネ・フランクも隠れ家生活をしていたオランダで逮捕されました。

スウェーデン:莫大な量の鉄鉱石をドイツに売却し、それがナチスの銃や戦車になった。
兄弟国のノルウェーがドイツに占領されたとき、ノルウェーを全く助けずに見殺しにした。
さらに、ドイツ軍に自国を横断する鉄道を使わせてノルウェー占領の手助けをした。

戦後、オランダはドイツのNATO加盟に強く反対し、スウェーデンは激しい反ドイツ感情を表しながら、女子高生のグレタ・トゥーンベリさんに象徴されるように、世界に対して人道主義を説き、地球を救えと主張します。

つまり、勇敢にドイツと戦った国々は、甚大な被害を受けたにも拘わらず、過去は過去として前に進んでいますが、ドイツに迎合し被害をほとんど出さなかった国々に限って、ことさらに反ドイツ感情を保ち続け、被害者的立場を取りたがるのです。

翻って韓国はどうでしょうか?

日本に迎合したどころか、日本の一部となり韓国人は日本人でした。

日本は朝鮮半島に国立大学や病院を建設し、鉄道網を敷き、ハングル文字を復活させて普及させました。

半島の若者はこぞって日本軍に志願し、日本に出稼ぎに行くのが夢でした。

本格的な独立運動もなく、彼らが今になって称える独立臨時政府も光復軍も実態は希薄でした。

日本軍に入隊した韓国人兵士は前線で慰安所を利用し、韓国人慰安婦と韓国語で交流していましたが、ただの一度も反乱を起こしませんでした。

韓国人慰安婦たちが強制連行されたのではないことを知っていたからです。

日本が作り上げた統治機構は、戦後も継続的に使用されました。

これらの事実はどんなに悔やんでも変わるものではありません。

その現実に身を焼かれる韓国は歴史を捻じ曲げ、異様な法律で言論弾圧をしてまで、反日感情を全身全霊で表さずには前に進めないのかもしれません。

これは確かに、二国間で解決できる問題ではありません。

韓国人自身の問題だからです。

ルトワック氏は言います。
『韓国側が「Agonizing reappraisal(苦悩に満ちた再評価)」をしなければ何も始まらない。言い換えれば「認めたくない自分の姿や立場を直視する」ことだ。』

これは実に苦しい作業ですが、韓国自身がこのプロセスを開始しなければ日韓関係は何も変わりません。

実に正鵠を射た分析だと思いますね。

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