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2019.9.18 あの日本人は危険だ…byロシア人
「交渉前から、貨車がいくつもロシア領に入っては消えている。それに、駅や線路が爆破される事件まで起きている。これはロシアの仕業ではないのですか?」
日本人が、激しい口調でロシア人を問い詰める。
ここぞとばかりに、ロシア人が怒鳴り返す。
「いや違う!鉄道を安く手に入れようとする日本側の策略だろう!」
遡ること日露戦争直後。
ロシアに勝利した日本でしたが、賠償金が手に入らず膨大な借金に苦しんでいました…。
そこで、日本が起死回生のチャンスとして開拓を進めたのが、石炭・石油・鉄など豊富な資源が眠る満州でした。
そんな満州で、ロシアが持っていた鉄道を買取る話が持ち上がります。
上手くまとまれば、日本は活気を取り戻す。
願ってもない一大事業に、複数のロシア人を相手にたった一人で、交渉に挑む男の姿がありました。
ロシア人 vs. 日本人
ロシア語での応酬にもかかわらず、この日本人は一歩も引けを取りませんでした。
鉄道交渉の調印式の場で、ロシア団代表をつとめたカズロフスキーはこう語りました。
「あいつのせいで、鉄道を安い値段で売るはめになった。──あの日本人は、危険だ…」
日本側の代表を務めたその天才外交官とは…。
きょう9/18(水)は満州で一大事件が起き、歴史の転換期となった日です。
今回は、教科書では学ぶことがほとんどない“満州”をめぐる日本とロシアの駆け引きを描いた記事を書き綴っていくことにしました。
記事がまとまり次第、アップしていこうと思います。
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