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株取引の手数料ってこんなに高い…!?

「合計10万円分の株を買うのに、1万円の手数料が掛かる」

額面だけ見れば、ちょっと痛い“1万円の損”です。
が…、私には、この手数料が“17万円の損”に見えます。

それはなぜかというと…、
1万円分に秘められた『複利の力』が失われるからです。

分かりやすく簡単に計算してみます。

まずは、1万円の手数料を払って10万円分の株を購入し、それが年利10%で増えていくとすると、30年後には約175万円になっています。

でも、もし手数料が“タダ”だったら…、11万円分の株を買えていたことになります。
それが同じ利回りで増えていくとすると、約192万円です。

そして、その差し引きである約17万円が『機会損失』になるわけです。

「いやいや、計算したら誰でも分かるだろう」
と思われたかもしれません。
しかし、少額で積み立てていると、この“小さな差”に気づかないこともあるのです。

少しずつ積み立てて、
元本が100万円なら約170万円の損…
元本が1000万円なら約1700万円の損…
という風に、運用資産が大きくなればなるほど『逆複利』が大きく働いてしまう可能性が出てきてしまうのです。
ですので、長期投資する場合の手数料は、
「今、自分が払う金額の10倍を支払っている」
くらいの気持ちで考えた方が、間違いないのではないかと思います。

もちろん、手数料が完全無料の証券会社は今の所存在しないので仮定の話ではありますが、ここでお伝えしたいのは、
「手数料が少なく見えても、実は大きな機会損失を生んでしまっているかもしれない」
という考え方です。

このような理由から、長期投資で『複利の力』を味方につけるにあたって、私は、
「取引手数料を1%以内に抑えた方が良い」
ということをここでお伝えします。
だとすると、冒頭に例を出した手数料10%は、めちゃくちゃ高いということです。

ただ、良いニュースとしては、最近は取引手数料について、あまり気にしなくても良い時代になってきているということです。

オンラインで取引できる証券会社であれば、軒並み最低取引手数料は1%以下なので、1株単位で米国株を買っても手数料は1%以内に収まります。

一昔前までは、1取引あたりの資金を結構用意しないと取引手数料1%以下に抑えられなかった、それどころか国内で米国株を扱う証券会社すらなかった…、ということを鑑みれば、本当に投資環境としては、ここ数年で素晴らしく進歩しました。

もし貴方が、これから米国株を始める、または万が一手数料が極めて高い証券会社を使っているのであれば、是非、手数料の安いオンライン証券会社で取引して下さい。
複利の力を味方につけるなら、これが“大前提”です。
間違っても手数料10%なんて払わないで下さい^^;

ちなみに、よく、
「結局どこの証券会社でやったらいいの?」
と迷われている方がいらっしゃいますが、私は法律上、特定の証券会社をお勧めすることはできません…。
ですが、米国株で配当王や配当貴族と呼ばれる銘柄に投資をされるなら、どのオンライン証券会社を選んでもほぼ変わらないので、あまり悩まなくても大丈夫です。
全くの初心者の方なら、まずはNISA口座が使える国内のオンライン証券会社で、銘柄数の多いところから選べば良いでしょう。

良い投資を!

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