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2023.6.12 台湾有事は八百長?

今年に入ってから、なおも緊張感を増す米中の睨み合い。

先週には、台湾海峡でアメリカと中国の軍艦が急接近…。

台湾有事の勃発が、ますます現実味を帯びてきました感があります。

しかし、私たちがTVやニュースで観る米中関係というのは氷山の一角に過ぎません…。

その見えない水面下には、私たちが信じたくない不都合な真実が隠されています。

私たち日本人にとって、信じたくないような米中の本当の関係とは一体どんなものなのか?

今回は、『米中衝突の裏舞台』というテーマで少し書いていこうと思います。


「2000年頃までに、共産中国はアメリカの技術と技能によって建設された超大国になるだろう」

これは、イギリスの歴史学者アントニー・C・サットンが、1984年に示していた見解です。

その頃の中国の学生達は、
「たくさん勉強して日本を抜かすんだ」
と言っていた頃です。

彼らの勉強っぷりや熱量、そして中国の急速な発展度合いを見ていた先見の明を持った方々は、
「ああ、日本も後20年で抜かされるな」
と思っていました。

しかし、当時の日本では、そんなことを言うと、
「あの中国が日本を抜くわけがないだろう」
と、みんなから笑われたものです。
しかし、今現在はどうでしょう。

20年が経って、日本は本当に抜かされてしまいました。

恐らく、サットン教授も同じように感じられていたと思います。

今の中国は、日本が一国では対抗できないほどの“超大国”になっています。

日本は核を保有していませんが、中国には核戦力もあります。

経済においても、軍事においても、中国が完全に凌駕しています。

最近、中国の空母が台湾や沖縄の近海を通過したという話をしていますが、日本はそれを止めることすらできない状態になっています。

そんな中で、今の日本はアメリカの軍事力に頼りきりになっていますが、その中国を裏で育てていたのがアメリカであったと言うのは、なんとも皮肉な話です。

そして、その構図は今でも引き継がれています。

中でも、毛沢東を大きく賞賛したロックフェラー家出身の一人、デイビッド・ロックフェラーは、未だに中国に対して支援を続けています。

例えば、ロックフェラー・ブラザーズ・ファンド(RBF)というのがありますが、彼らは中国を極めて重要な場所と位置づけて、助成金を提供しています。

中国共産党との関係が非常に深い機関に対しても、莫大な資金を提供しています。

更に、現在の習近平が推し進めている一帯一路構想を動かしている機関にも、同じく資金を提供しています。

同盟国の日本側からすれば、アメリカは一体何をやっているのかと思います。

ですが、私たちが思っているほど、アメリカも一枚岩ではありません。

アメリカという政府自体が何かをしているわけではありません。

アメリカの中でも民主党や共和党の政党をはじめ、いろいろな組織や機関があり、同じように中国共産党の中でもいろんな派閥がありますから、そこと繋がって互いに牽制し合いながらバランスをとっているのです。

喧嘩するときは喧嘩する、手を組むときは手を組むといった形で、テーブルの上で握手しながら、その下では足で蹴り合いながら、ビジネスのためにやっている事が現実です。

私たちが懸念している米中衝突においてもそうです。

言い方は悪いですが、プロレスでいうところの八百長試合と言ったようなものでしょうか。

テーブルの上では互いに睨み合いを見せながら、その下では仲良く手を組んでいます。

リングの上では流血しながらプロレスラー同士は戦うのですが、一つしかない楽屋に帰ると、
「ありがとう。今日は痛かった?」
と言っているのと同じような感じです。

こんなことを言うと、所謂日本の保守系の方から
「そんなわけないだろう!」
と怒られるのでしょうが…。

しかし、世界情勢を一方向ではなく多方面から見たとき、残念ながらこれも現実の世界で実際にあるという事です。

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