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2022.5.10 「人間の盾」作戦

ウクライナ紛争により、『憲法9条』の賛否が分かれる今だからこそ、是非、この内容を知ってほしいと思い書くことにしました。

早速質問ですが、あなたは『人間の盾』作戦と呼ばれた、日本政府が公にしたくない秘密を聞いたことがあるでしょうか?

…時は1993年まで遡ります。

この決死の作戦が決行されたのは、東南アジアにあるカンボジア。

当時のカンボジアでは、制憲議会総選挙の開催が決まり、日本からは41人の選挙監視員が派遣されていました。

しかし、選挙監視員が訪れる2週間前…。

カンボジア北西部に派遣されていた高田晴行警部補が、身元不明の武装ゲリラに襲撃され、亡くなってしまったのです。

「内戦が続くカンボジアは、あまりに危険すぎる…」

そこで、宮沢喜一内閣は、41人の選挙監視員の身をどう守るかの議論を始めます。

しかし、そこでまとまったのは衝撃の結論でした。

「現地に派遣された自衛隊に護衛させればいい」

それを聞いた現地の自衛隊指揮官は絶句。
なぜなら、彼ら自衛隊の任務に護衛は含まれていなかったからです。

さらに、仮に護衛をできたとしても憲法9条があるため、自衛隊は応戦することができません…。

しかし、たった一つだけ抜け道がありました。

それが、“自衛官を捨て身にさせること”。

自衛隊員は自分の身を守る場合、つまり、正当防衛に該当する時のみ武器の使用が認められます。

そう、先に撃たれてしまえばいいのです…。

そこで、採用されたのが『人間の盾』作戦でした。

もしも、護衛中に選挙監視員がゲリラに襲われたら、自衛隊が丸腰で飛び出して守る…。

当然、その自衛官は撃たれるが、その時点で正当防衛が成立するので反撃ができる…。

そうして、護衛の任務に34人の隊員が選ばれたのです。

彼らの多くは家族に宛てた遺書を残し、死を覚悟して任務を遂行しました。

幸いにも、悲劇は起きなかったため、多くの国民にこの事実は知らされませんでしたが、最悪の事態が起きる可能性も十分にありました…。

きっとあなたは、このお話を聞いて衝撃を受けたのではないでしょうか?

「政府がいい加減だ」
「自衛官がかわいそうだ」

そのような意見もあると思いますが、1番の原因はやはり『憲法9条』ではないでしょうか?

戦後、平和憲法と崇め続けられますが、事実は自衛官1人の命すら守ることもできないのが現状です。

本当に大事な時に『憲法9条』は日本を、私たち日本国民を助けてくれるのでしょうか?
いざという時に、家族や最愛の人をあなた自身の手で守ることができるのでしょうか?
有事になれば、『人間の盾』は自衛官だけに限った話ではなくなります…。
今一度、憲法9条の在り方を問い質す必要があるのではないでしょうか。

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