重ならない相性

いつものように

あっという間に

初夏を迎え

毎年同じ季節を共に

重ねてくださっている方への

感謝が

まるで木々のように

大きく育まれているの

毎年この季節は

なぜか

神社へ足を運ぶ機会に恵まれ

神社で過ごす事が多いの

そして神社によく存在している

御神木の多くは何百年もの間

その土地の移り変わりを

見守ってきているので

何か無言のアドバイスを

インスピレーションとして

与えてくれるの

植物って人間の生き方に

様々な知恵を与えてくれていると思うの

たとえば

あまり手をかけすぎてしまうと

自分で育とうとする力を奪ってしまい

根腐れをしてしまう植物もあれば

手をかけて

ずっと愛情を注ぐことで

美しい花を咲かせる植物

人間も同じところがあって

優しさという肥料やお水で

ぐんぐんと育ち

やがて愛の種や実をつけ

人々へ愛を広げてゆく人と

サポートすればするほど

甘えてしまい

自立する機会が

消してしまうというような人

様々な個性を

人は宿していると思うの

私はずっと一つの思い込みがあって

なぜ年を重ねた方のおうちでは

そんなにお手入れをしていないのに

草花が元気で

若い世代のおうちでは

きちんと大事にしているのに

よく枯らしてしまうのか

とっても不思議だった事があったの

もちろん

そうではない人もたくさんいるのだけれど

私の小さな世界では

そういう事がよくあって

不思議に感じていたの

私の母は植物の病院といわれるほど

元気がなくなった植物を

元気にできる人で

縁ある方がいくつも

一時的に

元気がない植物を持ってきていたの

その母に

私の思い込みを伝えたところ

母は

「エネルギーがありすぎる人だと

植物のエネルギーが奪われるんじゃないの

身体が弱い人とか

年を取っている私みたいな人は

きっと植物にとっては

ちょうどいいエネルギーなんじゃない」

と母は表現していたの

もちろんこれは

親子そろての思い込みなのだけれど（笑）

この世に存在するすべては

エネルギーでできていることを思うと

エネルギーの強弱は

繋がりあう

私たち一人一人に

様々な影響を

与えてはいるんじゃないかなって

感じているの

私と会うと疲れると表現する友人と

私と会うと心がすーっと軽くなると

二つの表現があって

私と会うと疲れると表現する

友人と会う時には

そんな風に思わせてしまわないように

できるだけ

自分の意見や思いを控え

相手のぺースに合わせる事に

趣を置いていたの

でもなぜか今度は

別の方向から

私に足りないと思う事を

伝えてくるようになったの

その様な時間を長く過ごしていた時

この縁は

ただ相性が合わないだけで

私に問題があるわけでも

相手に問題があるわけでもない事を

感じるようになったの

そのような事を感じて間もなく

様々な人生の流れがあって

お互いにとって

無理せず

自分らしくいる事を

好ましく思ってくれる人との

出会いがあって

お互いに幸せに過ごしているの

そして私たちも

頻繁に会う事はなくなり

年に一度会うくらいになっているの

私自身は何も変わっていないのに

相手が変われば

まるで違う人格のように

表現されて

今よりもはるかに未熟だった私は

ただただ

悲しくって

自己嫌悪感で

いっぱいになっていたの

何となく少し前の時代は

まるで友達の数が多いほど

人として優れ

人間として保障されているような

表現が多かったから

無理にでも人との繋がりを

維持しようとしていた事も

あったように思うの

最近ではソロ活という

ひとりで自由に

自分の思いのまま

過ごす心地よさを

満喫している方も多いと思うの

社会的な繋がりがあるかたは

その時に

人との繋がりがあるのだから

寂しさよりも

煩わしさの方が大きいと思うから

我慢して他者に合わせるのは

その時だけで十分で

自分個人の時間まで

無理をする事はないんじゃないかなって

思っているの

孤独って

現実的に人といても感じるもので

一人で感じる孤独よりも

寂しく辛いものだと思うの

人との調和も大事だけれど

一人でいても楽しめる自分って

もっと大事なんじゃないかなって

感じているの

そして

この世界には

まだまだ会ったことのない人が

大勢いるのだから

相性が重ならない方とのすり合わせに

多くの時間を過ごすことは

人生の浪費だと思うの

自分の良さに気づき

自分を愛してあげられた時

人生は輝きだすんじゃないかなって

感じているの