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始めなきゃ始まらない2022年#80.

こんにちはアラフォーバリスタsallyです。

 【気がつけば2020年以来、1年以上noteを開いていませんでした。前回下書きに残っていた日記を上書きして投稿します】

今回は、無謀にも1人で山小屋泊をした体験を綴ります。今考えても、本当に怖いもの知らずというか、そのおかげで”あの時の恐怖、しんどさに比べれば…”と比較できるものが出来て、大抵の登山はめげず頑張れる<根性>がつきました。(ポジティブに捉えよう)

初アルプスの硫黄岳を経験し、山に対する想いがグンと昂ったのも束の間、日々の目まぐるしい忙しさと、うだる様な暑さにやられはじめて徐々にストレスが溜まって来ました。
そんな悶々としていたある日、この時もこちらの雑誌をみて妄想現実逃避。

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そう。登山女子の強いミカタであるランドネ。

『次は、山小屋泊してみたいなぁ…』
小さな野望の火種がジワジワと、気がつけば大きな炎に。前回の硫黄岳も勢いで決めて、結果素晴らしい経験になりました。次のステップは、山小屋だろうとずっと考えていて、夏が終わるまでにせめてもう一度アルプスに行きたい。
誰か一緒に行ってくれる人いるかなぁ…
◯◯ちゃん(硫黄岳に一緒に登ってくれた友人)はすぐには無理やし、そもそも曜日が合わないな…
うーん。 …1人で行くか。行くしかない。

腹をくくりました。(大袈裟ですが)

悩みに悩みましたが、行こう!と決めたら早い早い。

初めての山小屋だから綺麗なところがいいし、公共交通機関で行けるところがいい。難易度もそこまで高くないアルプス。

これらの条件を満たしたところは【黒百合ヒュッテ】でした。

ランドネには、「女性に優しい山小屋」として書かれた記事もあって、初めての山小屋デビューにはオススメとありました。そんなこともあって黒百合ヒュッテに決めました。

初めての山小屋泊。どんな荷物が必要なのかを、ネットや雑誌を参考にたくさん調べましたが、調べれば調べるほど、『あれもいるかな、これもいるかな・・』と不安が募って、最終的にはものズゴイ量に。

山の荷物に加えて、出発当日は仕事終わりに夜行バスに乗る計画だったので、必然と仕事の荷物も加わりました。職場に置いていくわけにも行かなかったため、仕事の荷物も最終的にはザックに詰め込んで。

一旦荷物を下ろすと、背負うのにかなりの力と勢いが必要でしたし、時折荷物に振られてよろけてしまうほどでした。肩を痛めずに良かったww.

こんなに重いザックを背負って果たして山小屋までたどり着けるのだろうかとかなり心配になりましたが、それでもいざ夜行バスに乗るとワクワクしてきて全然眠ることもできませんでした。

というか、夜行バス自体には慣れているもののもともと神経質なので、バスではほぼ寝れません。登山に睡眠不足はリスキーだとわかってはいたのですが、もうこの時点で8連勤。すでにクタクタなところに夜行バスに乗って早朝についてそこから登山するという、圧倒的な睡眠不足でアラフォーらしからぬ強行プラン。疲れているけど、緊張もしているから余計に眠れず、もう”気合い”で乗り切るしかない!後には引けない!!(絶対にオススメしません><)

本来の予定では、早朝にバスが着いたら、登山口までのバスに乗り、お昼前から登山開始。ゆっくりペースで登りと途中の小屋に到着したら、その日はそこまで。翌日の朝から山頂へアタックして下山するという計画でした。

天気予報を見ると、明日は雨・・・・。てんきとくらす(山の天気予報)はCマーク。出たか、最強の雨女パワー(泣)。

もう今日のうちに登れるところまで登れるしかない。そう決めました。

早朝に茅野駅前に着いたものの、登山口行きのバスを待っていては時間がもったいない。そこでタクシーに乗車。予想外の出費だけれど背に腹は代えられぬ。カードで決済して登山口に到着。

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渋の湯登山口。

ここから途中の黒百合ヒュッテを経由して天狗岳を目指しました。やっとここまできたかぁ〜と寝不足なのに目がギンギンに冴えていてアドレナリンかなんなのかわけわからんものが溢れ出して、靴紐を整えて意気揚々と出発。

一応地図は原本の冊子とコピーを持っていたけれど、100%YAMAP頼み。もともと超がつくほどの方向音痴なのでいつも以上に気を張ってしっかりルートを確認して登りました。

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誰もいない、静まり返った山の中。

聞こえるのは風に揺らぐ木々の音。人工的なモノや音のない世界、美しい苔とたっぷりのマイナスイオンに包まれてなんて気持ちいい・・・・

なんてことは微塵もなく!!!

ムッチャ怖い( ´Д`)y━・~~!!!!


熊出てきたらどうしよう。迷ったらどうしよう。。頭の中はそればかりでした。楽しさより恐怖が勝ってしまい、全く余裕がなくて全神経を集中させて逐一YAMAPでルートを確認してまずは無事に黒百合ヒュッテを目指すことだけを考えていました。

登山道自体はしっかりと整備されていて歩きやすく、そこまで迷うこのないルートだけれど、連勤と寝不足の体にはなかなかのハードさ。ハァハァと息を切らしながら背負ったこともない重さのザックを背負い、ただ一人森の中を進む。

あぁ、、、私はなんでこんな無謀なことをやろうと思ったんだろう。

ちょっとした後悔も滲みながらも、熊に会うことなくなんとか気合いで黒百合ヒュッテに到着しました。

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この時点でもうHPは20くらい。ヘトヘトでたどり着きました。それでも『これが雑誌で見た黒百合ヒュッテかぁ〜♪( ´▽`)』とテンションが爆上がり。恐怖心に包まれていた私にとって小屋と人がいるというこの場所が天国に感じました。

鉛のように肩にのしかかった荷物を一旦降ろして休憩。受付を済まして、お昼ご飯の準備。もうこの時点でお昼前。かなりのスローペースで予想以上に時間がかかってしまいました。

お昼ご飯が絶対これ!!と決めていたものがありました。

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🌟カップラーメン🌟

山と言えばカップラーメンじゃないですか。これがどうしてもやりたかった。前回の硫黄岳の時、バーナーなどは全て借り物。それで欲しいと思ったら買おうということで友人に借りていました。だから今回のソロ登山用に一式をネットで購入。この日が初おろし。茅野駅の売店でカップヌードルを購入しました。

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後にも先にもこんなに体にしみたラーメンはないでしょう。

後でえらい目にあうことなどはつゆ知らず・・・・d( ̄  ̄)。

後半へ続く・・・・。

頂いたサポートは、次回のニュージーランドの旅でのカフェ代に当てさせていただきます。ニュージーランドでもっとコーヒー巡りがしたい!