「不思議な薬箱を開く時」

こんにちは!
「不思議な薬箱を開く時」です。
このお薬箱の中身を楽しむには、
少しの勇気と、強い身体と、ある程度の覚悟が必要です。
では、今日も、お薬箱を開けてみましょう。

お薬番号・⑩

「千里眼になれる薬」

望遠鏡でも見えないような、
遠く、遠くの風景が見えるようになってしまう!
天体望遠鏡なしで、天体観測できてしまいます。
すごいですね。
自国にいながら、海外旅行をしている気分になれるかも。
ただ、壁の向こうを見ることはできませんよ。
透視できるお薬ではありませんから。
とにかく、遥か彼方まで、どこまでも!
とは言えませんが、まあ、海を越えるくらいなら、
十分に可能です。
情報収集や、秘密裏の工作にも利用できますね。
では、調剤料をご紹介しましょう。

「千里眼になれる薬」処方

泉の水・・・・・・・・・・・・・・20㏄
ロータス・・・・・・・・・・・・・15ｇ
シリアンルー・・・・・・・・・・・20ｇ
ユーカリ・オイル・・・・・・・・・10㏄
アルカネットの根・・・・・・・・・2本
ウレキサイト・・・・・・・・・・・小１個
蛇の目・・・・・・・・・・・・・・1匹分

用法
ウレキサイト以外の調剤物は、
よく煎じて使います。
煎じた汁に、ウレキサイトを浸けて、
こう唱えましょう。

「ザマル・エンロイ・マフレト、
すべては、神の御手により、叶わん!」

これで、お薬に、力が宿り、
効果は絶大になります。

備考欄
見たいものだけが見られる薬ではありません。
見たくない物や風景まで、
しっかりと見えてしまいます。
真実は、けして美しいとは限らず、
見てしまったことで、人生が変わってしまうこともあります。
できるだけ、見たいもの、見たい人、見たい風景を絞り込んで、
それ以外は、無視する努力をしましょう。
いきなり広がる視野に、
目眩やふらつきを起こすことは必至ですから、
ベッドの上、お布団の上など、
倒れても安全な場所で服用しましょう。