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File3:サロンドゥ レキューム オーナー 鶴 真由さん

パリのセレブが絶賛するゴッドハンド


S'allier 第3回目のお客様は、東京駒込に2022年5月オープンしたばかりのマッサージサロン「サロンドゥ レキューム」のオーナー鶴 真由さんです。

サロンドゥ レキューム オーナー 鶴 真由さん

鶴さんは国内の国家資格であるあん摩マッサージ指圧師と英国の国際ライセンス諮問機関「iTEC」によるセラピストの資格を持ち、フランスや国内の高級ホテル等で活躍して来られました。顧客一人一人の心身に全身全霊で向き合い、その人の心身の状態を読み取った上で施術するという鶴さんのマッサージを受けると驚くほど身体が軽くなり元気になります。フランスのサロンでは、著名な映画音楽家やハイブランドのトップデザイナーといったセレブを担当し、彼らから絶対の信頼を得ていたという鶴さん。そのゴッドハンドの秘密に迫りたいと思います。


対等な立場でのコミュニケーションが信頼の鍵

―マッサージの道を志されたきっかけは何だったのですか?
もともとヨーロッパの絵画や映画など文化的なものに魅力を感じていて、ヨーロッパで働きたいと思っていました。そのためには手に職を付ける必要があると考えました。親が鍼灸師をしているので、自然にそちらの道を選びました。
大学卒業後アイルランドに語学留学した後、改めて専門学校に入り、2006年にあん摩マッサージ指圧師の資格を取得しました。その後、再びアイルランドに渡りiTECの国際資格を取りました。
その後、2010年にフランス・レンヌに渡り、その後2012年にパリに移りました。

―パリでは著名人のお客様も多かったそうですが、お客様と接する中で気を付けていたこととかありますか?
立場はどうであれ相手も同じ人間ですから対等であることが大事だと思います。最初の要望と違っても、その人の身体の状態だとこうした方が良いという提案をするなどプロとして意見をはっきり言うと喜ばれ、信頼を得ることに繋がりました。
日本に帰国してからはラグジュアリーホテルのスパで働いていたのですが、そこではセレブのお客様には失礼があってはいけないので話しかけるなという方針でした。しかし、その人にとって良いサービスを提供するためにはコミュニケーションは必要だと実感します。

―著名人やセレブの方々に共通する、「だからこの人は成功してるんだろう」と感じたものはありますか?
ビジネスで成功している人達なのでリアリストと思いきや、いわゆるセレブと言われる人達は皆、例外なくスピリチュアルなことに関心が深いというのが驚きでした。普通の仕事をしている人の方がよほど現実的です。
「引き寄せの法則」を大事にしていて、思い描いたことを実現させて来たといいます。だから、私にも「感じたままに表現してほしい」と要望されたり、「(この事象を)色で表現するとどう見える?」と尋ねられたりしました。そういう人達は目に見えないものまで敏感に感じ取れる力を持っているからこそ、その地位を築けたのかもしれませんね。
自分の身体の不調の原因を知るためにはまず精神的な安定と自分自身の感性が研ぎ澄まされる空間に身を置きたいという思いが強く、セラピストにはその空気感と空間を作り出すことを求められていたと感じます。

―カウンセリングに占いを取り入れられているのはそうした経験からですか?
占いはお客様の人となりを知るきっかけとして活用しています。占星術とタロットを使いますが、がっつり占いというよりも話の取っ掛かりとして行っているという感じです。占いの結果から話が広がってその人のことを深く知ることができますし、心身の状態や不調の原因を聞きやすくなります。エンタメ的な感じで楽しんでもらいながらコミュニケーションが広がるので取り入れたのです。

ゆっくりと優雅で夢のように幸せな時間を

―サロンでお客様を迎えるに当たって大事にしていることは何ですか?
ゆっくり優雅に施術したいですし、お客様にもそう感じてほしいです。技術的なところにも自信はありますが、それだけではなく、空間や雰囲気などもトータルして有意義な時間にできるようにしたいと心がけています。
接骨院的な機能面を強調するのではなく、かと言ってエステでもなく、それらの良さをハイブリッドして、トータルで癒しを提供できるサロンであることがコンセプトです。
だから、流れ作業的な施術には絶対にしたくありません。1人1人に向き合って心身ともに癒されて帰って行ってほしいです。

―サロンの名前「サロンドゥ レキューム」にはどんな意味を込められたのですか?
フランス語で「泡、うたかた」という意味です。マッサージの時間というのは泡のように消えてしまうものです。だからこそ、幸せだと感じられる夢のような時間として過ごしてほしいと考えて名付けました。

―将来の夢はなんですか?
技術やサービスを教えるスクールを海外含めてやってみたいという気持ちはあります。いろんな人と関わりを持ちながら仕事して、そこから人間関係やコミュニティーが広がってたくさんの仲間ができるのが理想です。
あと、昼間だけオープンしているワインバーを作って、マッサージの後に軽くお酒を飲んでもらえるようなのもいいなと思います。そこでは、占いもやったりして、非現実的な空間でマッサージや占い、お酒を楽しみながら泡のようにふわふわ過ごしてもらえたら嬉しいです。

―ありがとうございました。


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