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仕事ができるとは 第35回

1. 仕事ができるとは?

全国的にコロナが広がっています。ここ沖縄においても1日における新規感染者数は史上最高人数をどんどんと更新しています。うちの別事業であるエステサロンにおいても多くのお客様からキャンセルが出て商売に影響を与えています。

幸いにも、私の会社は、卸業、小売業、エステサロン、修理業務など多岐に渡ります。このそれぞれが独立した別の販路を使った商売であるため、全体としてはあまり影響を受けません。しかし、これが仮に卸業だけ一つの事業だったとしたらすでに潰れていたかもしれません。

さて、そんな中でもありがたいことに営業の相談案件が来ました。こちらの社長さんは、ある自社商品をBtoBで取引先に販売している卸商売が中心の会社を経営されています。

その会話の中で、社長さんから質問されました。

「うちには良いスタッフが来ないんですよね。そもそも仕事ができるスタッフの定義とはなんだと思いますか?」

私は職業柄この質問についてはよく考えます。そして私の中の結論は、以下のようになります。

仕事ができる人は、①人間関係を円滑にまわせる人、②実務ができる人の二つをできる人です。

①人間関係が円滑にまわせる人

仕事にも一人で完結できる仕事と誰かに頼まないと完成しない仕事があります。そして多くの場合、大なり小なり後者の誰かと協力しないとできない仕事です。人間関係がうまくない人はこの時点で、仕事を頼むことが苦手で遅く、さらにコミュニケーションを必要とする細かい作業の場合における意志の疎通に問題が出てきます。

結果として、人間関係が上手い人に比べて大きく遅れを取ります。下手くそでも良いのでコミュニケーションをうまく取りながら自分を理解してもらうことが出来ることが大切です。このような観点から仕事ができる人に、人間関係の円滑化ができる能力は欠かせないスキルと言えるでしょう。仮に本人が得意でない場合は、自分の苦手を補ってくれる部下、パートナーを採用すべきでしょう。

②実務ができる人。
仕事において、実務ができる人というのは人それぞれ感覚が違うと思います。私の中では単純に2つに分けれます。

1つは毎月同じことをしている人。もう一つはその同じ仕事をマニュアル化や仕組み化して別の人に任せることが出来る人。

そして、前者はパートさんの仕事であり、後者は社員の仕事です。

社員とパートの仕事に明確が違いがあります。それは社員の仕事は、仕事の仕組みを作ることです。

⒉ 仕事の仕組みを作るとはどういうことか。

例えば、チャーハンを作ることを仕事とした場合、作ったことがある人は頭の中にチャーハンの作り方が浮かんで来ると思います。しかし、仕事としてチャーハンを作る場合は、誰がいつ、どこで作ってもクオリティーが同じであることが求めれれれます。

パートさんだった場合は、経験者が各々の味で勝手に作ってしまってもOKとしましょう。しかし、社員の仕事は皆が同じ材料、工程、味、速さで作れるように、作り方をマニュアル化することが仕事です。

チャーハンを作るならば、この通りに作ってくださいと伝え、マニュアルを渡すと、入社初日の人でも作れるようなそのような仕組みを作ること。これが社員の仕事です。

このことを理解していないと、パートさんでもできる仕事をいつまでも社員がすることになります。すると人件費が上がってしまいます。社員は自分がチャーハンを作れるようになったら次から次へと誰でもできるように仕組み化していくことが求められるのです。

3.社員に仕組み化を意識させる。

それでは、社員が仕組み化を意識するようにはどうしたら良いか。それは仕組みづくりを社長が社員に見せることです。社長の仕事は、社員に仕組みの作り方を教えることです。そして作った仕組みに対して、報酬を出していくことが良いと考えられます。

4. マニュアルは不完全でも良い。
初めから完成されたマニュアルなどありませんし、マニュアルは変化していきます。それで良いと考えます。その都度、気づいた人が改善点を提案し、より完成度の高いものを作れば良いと思います。マニュアルを中心に置くことで、社員の一人の実務処理能力に依存することから離れて、多くの人が多くの仕事ができるようなるというわけです。


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