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【失敗と成功談】ライナーと私。「素直さ」って2種類ある話。

■ライナーと私の共通点

※当記事は、『進撃の巨人』のネタバレを含みます。(漫画は、23巻以降。アニメはファイナルシーズン以降)

こんばんは。こーじです。(この記事を書き始めたのは、今年の1月。公開にあたって何点か加筆してます。)

とある友達から、『進撃の巨人』のライナー、それと同じような生き方をしている現実の人を取り上げた記事を書いて欲しいと依頼があったので、今回このnoteを書いていきます。

さあ、誰を取り上げるのかというと、、、自分自身です!

ライナーと私って、すごい似てい「た」一面があるんです。
過去形には理由があります。

私自身も長年、コンプレックスだと思っていたことがあったのです。
その気質について、『進撃の巨人』を交えながら紹介します。

■素直さって2種類ある。

「素直が大事」って言葉、一度は皆さん聞いたことありますよね?
聞きすぎて、耳がちぎれるんじゃないかってくらい。

そんな素直の権化とも言えるのが、みんな大好きライナー・ブラウンです。

ライナーは、マーレ国内の戦士として名誉エルディア人の地位を得ています。
でもこの地位に至るまでのエピソードが彼を今もなお苦しめています。

というのも、彼が戦士になる決意をしたきっかけは、彼のお母さん。
エルディア人としてマーレ人に迫害されていた母親の涙を見ての決断です。

©️『進撃の巨人』諫山創 講談社


彼は、迫害から逃れたいという母親の想いに素直でした。

結果的に、彼は戦士の称号を得ましたが、その後の彼の人生は苦の連続。

始祖奪還計画を進めていきますが、道中で休憩中、仲間のマルセルに衝撃の告白をされます。

それは、ライナーの名誉獲得それ自体が、マルセルの工作というもの。
マルセルは、自分の『弟を守りたい』気持ちに素直になって、戦士候補生の弟ポルコの軍からの評価が下がるよう印象操作しました。

ライナーはマルセルの素直な気持ちの犠牲になったんですね。

その後、リーダーだったマルセルの役割を代わりに、マルセルの頼れる兄貴キャラを戦士組の中で、演じていきます。本来の優しいライナーのキャラはお構い無しに。

その役割は、ライナーの誰かに尊敬されたかったコンプレックスと噛み合い、ライナーは偽りの兄貴肌キャラをやめられなくなります。

ライナーは、目の前の壁内の仲間たちを、100年の平和から地獄に落とした張本人だというのにみんなの兄貴を演じるという矛盾。。。

そうやって、自分の気持ちに素直になれなかったライナーは苦しみ続け、自殺願望を抱くようになります。

■素直になれなかった私の話

それでは私の紹介です。
私も、自分の気持ちに素直になれず苦しみ見続けた経験があります。

というのも、中学時代に兄貴との学力の差がめちゃめちゃコンプレックスでした。兄は、東京外国語大学にストレートで合格し、早稲田を滑り止めにしていたレベル。

中高から学年1位を毎回とっていた。

俺は、あまり当時は勉強が好きではなく、中2時点で偏差値40くらい。
兄のことも知っている学校の先生に『兄貴と比べやがって』と心の中でコンプレックスを抱いてました。親ももっと勉強頑張れとプレッシャーをかけてくる感じ。

まあ、とある中間試験の前にその先生に「石井は、(偏差値40)の〇〇高校に進学だな!」と言われて、何かムカついてその時から初めて勉強を頑張ってみた。

そしたら、偏差値が15以上の55くらいに上がって、母に『やればできるじゃん!』と言われて、めちゃ嬉しくなった。テスト結果を母に見せるため、いつもより、その嬉しさが足取りに表れていた。

その嬉しさは、戦士候補生に選ばれたライナーさながら。

©️『進撃の巨人』諫山創 講談社

その時から、人に言われたことをやって褒められたい癖が良くも悪くもついた。承認欲求の楔が少しづつ形成されていった。

それまでは全く真面目じゃなかったのに、それからはすごい真面目な性格に変身した。
自分の興味関心ではなく、人が勧めるものに従っていくのでした。

ここでは多くは語りませんが、その結果自分のやりたいことを押し殺していくようになり、去年の9月にコロナきっかけでガタが出たんです。

このパートで言いたいことにやっと触れられる笑
素直さって2種類あると思います。

『自分への素直さ』と『人への素直さ』です。
どっちも大事ですが、後者だけだと相手に悪意がなくとも、都合の良い人として結果的に人にこき使われてしまいます。

■自分に素直に生きる。

他人軸で生きていた私が、どうその呪いを解いていったのかを書いていきます。

去年の9月、心の体調を壊して三日間の有給を急遽いただき、単身北海道に一人旅に行きました。片道分のチケットのみの予約です。

自分に素直に生きようと決意を決めた旅でした。

旅っていってもそんな平和なものじゃないです。

1時間ごとに人生を振り返った日記を書きました。
嬉しかったとかそういう平和なものじゃないです。
「本当は〇〇はこう言ってたけど、心の中では嫌だった」とかです。

覚えているのが、俺が「嬉しい」とそれまで思ってた感情は、本当に嬉しいのではなくて、苦しみから解放されてホッとしたという安堵感でした。

ずっと苦しかったんだね。苦しいのに、苦しいと素直に言えずに気丈に振る舞っていたんだね。

美瑛の青い池という絶景スポットに行くのに、
自転車を借りて往復40kmという短くはない道のり。

その道中は、コロナ禍ということもあって誰1人いない道。
嫌でも自分に向き合うしかないです。

せっかくなので、これでもかって大声で、これまでの人生の不満・鬱憤を叫びました。自分でも驚くくらい汚い言葉を吐き散らしながら、、、。
言える範囲だと、「〇〇が言ったからそうしたのに!」みたいに。
誰かに聞かれたらまじでやばい笑

しかも、人気がない川辺があったので、「やるしかない!」と思って、
すっぽんぽんになって川で泳いました。(まじで誰もいません)

色々たまった愚痴を吐いて、川に過去を流しました。

本当に孤独なサイクリングだった。
泣き叫んだし、しんどかった。

でも、まだ何もわかってない。進むしかない。
書いてたら涙出てきたよ。


それで残った想いが「自分に素直になろう」。

旅を終えた後、下記の記事を書きました。

結果会社を辞めることになったですが、当時親に口頭で会社を辞めることを言えば、それを反対されるのは目に見えてました。なので、まずは上のnoteを両親に目の前で読んでもらいました。

やっと、自分で自分の背中を押せたんです。
最終的に納得してくれた両親には感謝が芽生え来ました。
今度、何か買って帰ろう。

今は、正社員ではないです、ウーバーイーツの配達員とシェアハウスのコミュニティマネージャー、そしてサウナに目覚めてます。
他人軸で生きていたという24年間分の重くのしかかっていた鎖がないので、昔よりはストレスフリーで生きれている実感があります。
(追記:今年4月からは、会社員×フリーランスの2足のワラジを履いて働いています。)

今は実は、note社の編集アシスタントのアルバイトに申し込もうと思って、履歴書の準備などしています。noteに携わるの、面白そうだ!
(追記: note社の選考は見事に書類落ちしました。でも、なんと4月からライターとして会社員として働いています。倍率50倍のなか、唯一受かったw)

■最後に。「相手に」ではなく、「自分に」素直になろう。

最後になりますが、相手のためだけに生きるって聞こえはいいですが、結構虚しい生き方になる可能性もあるんです。

自分に素直になることで、自分の人生が幕開けします。

私も、母親に褒められて人の言うことに真面目になった呪いをようやくこの前の9月に解くことができました。正直それまで辛かった。

でも!今は、身も心も前よりは楽に生きることができています。

皆さんが、いつまでも「自分のために」生きていくことを願っています。

ライナーも、自分に素直な人生を歩んで最終回を迎えてほしいです。
本人じゃないからわからないけど、母親に「母さんを喜ばせたくて戦士になったけど、正直ずっと苦しかった。死にたかった。」と打ち明けたり、仲間達と遊ぶことじゃないかなあ。
(追記書きてえけど、ネタバレになる〜)

『あなたは本当はどう生きたいのでしょう?』

私は、飄々と生きたいです。

写真は、半年後に行った北海道。
コロナ禍ではあるけど、奇跡的に飛行機が欠航にならなかったので、自分の好奇心に素直になっていかせてもらいました。

それではまた。
好奇心を素直に、ゆっくりで良いので進み続けよう。

どんな人生が待っているのでしょう?

©️『進撃の巨人』諫山創 講談社

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