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ポチっとな


かれこれ1年近く担当になりお話を聴いている学生さんがいます。
基本、担当制ではないのですが「継続支援が必要」と判断した場合に
本人の同意のもとお話を聴いていきます。


とにかく不安感が強い→何か行動を起こすのができない→自分を責める
そんなループを繰り返すことが多かったのです。


学生さん本人にとってはこの「不安」が大きな枷。
その時々により「不安」の対象物が全く違うのです。
1時間みっしり話を聴き、「今」何が必要なのかなと一緒に考えていくのです。

本来「就職に関すること」が大前提なのですが
話をするうちに、生活・学問・そのほか・・・・
関連することの話も出てきます。

専門機関も案内しつつ
就職活動のことと通ずることは?
どんなことだったら、今いけそうかな?

そんな風に、こちらも「今のよい」を一緒に探します。


家から出れらない、堕落した自分はダメだとかなりドツボにはまった時期がありましたが

・・・そうか、家から出られない自分が許せない気持ちなんだね。
でも、朝起きて、学校に行こうという気持ちがあるんだね。それだけでOKって思えるかな?
それと次回の相談午前にして学食でランチするってなれば
家から出れるかな?お昼、おなか減るよね?

と提案してみました。

学生さんは
「それなら、いけそう」と毎週決まった曜日の午前のスケジュールをこなす
そんな目標からステップを踏んで現在はしっかり学校にも来ています。


行動から「できるんだ」とわかった学生さん
今は相談までに、取り組んだことを話してくれるようになりました。


最初は「何もできない」と不安ばかりだったけど
学生さん自身の中で「パチッと」スイッチが入る瞬間があり
少しずつ不安が小さくなり、その隙間に「少しの自信」がうまれて
動けるようになるきっかけに

その人の中に秘める「力」がむくむく出てくるものだなと
しみじみしてしまいました。


お、そういえば私のスイッチは行方知らずになっているので
急いで探さなくては、です

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