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緊急事態宣言解除後のSALAの進み方。前向きでいれば必ず、前向きな想い、力はあつまる

新型コロナウイルスの影響で、3月から今までのSALAを取り巻く環境は目まぐるしく変わっています。



今までの形での商いができなくなってしまい、毎日いろんな葛藤がありました。それでも、日々できることをしようと、様々な打ち手を考えながら歩みを進めてきました。多くの方の応援があって何とかふんばることができていますが、現在スタッフにはお休みしてもらっていて、雇用を守ることもままならない状況に悔しい思いをしているのも事実です。


GWが明けたとき、まだ緊急事態宣言は解除されていませんでしたが、街には驚くほど人が増え、休業していたお店もオープンし、まるで何もなかったかのような日常の状態になっていました。


それに伴いSALAのテイクアウトのお客さまは少なくなり…「まだ店内飲食の営業しないんですか?」という問い合わせもたくさん受けました。
状況がまた急激に一変したな、と感じています。
数日単位で街の動きは変わりますし、考える打ち手も変わります。毎日が大混乱です…。

どうしたもんかと考えている内に、緊急事態宣言は5月21日に解除されました。

これを受けて、今後どうしていくのか。果たしてこのまま世の中は日常に戻っていくのか…揺らぐことのな強い意志を持ってあらゆる場面を想定して、店のありかたを見つめ直し、しっかり考えを確立させなければならないんだと思います。

▶緊急事態宣言解除を受け

宣言解除の手前、商売をされている人々にとってはすごく葛藤のある数週間だったと思います。GW明けから人の流れはもとに戻っていたので、店を開ければお客さまは来られることが予想できますが、でもまだ緊急事態宣言は解除されていない。

時短営業やテイクアウト営業をするものの、店としての経営はそろそろ限界だ…という状況の中、一刻も早く通常営業を再開したいという思いと、感染リスクを考えるとすぐにはもとの状況には戻せない思い。さらに、国からの新しい生活様式も示されました。

ルールがあるようでない自己責任、自己判断の状態の中、どこまで世の中の流れに合わせていくことができるのか、不安でいっぱいです。

SALAはテイクアウトのみの営業を行ってきましたが、宣言解除を受けた今、様々なことを考えさせられます。通常営業の再開にもたくさんの準備が必要です。

▶店内での通常営業再開に向けて※6月3日から再開

①3密を避ける、座席数の制限
政府の示した新しい生活様式になるべく沿った形で営業を行います。

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消毒、換気、スタッフの体調管理等の対策はもちろん実施した上で、座席数を大幅に制限したランチ営業を行う予定です(入店の制限をかけさせていただきます)。ディナーに関しては、原則同時滞在の組数を限定した完全予約制(組数は人数や座席配置により増減します)とさせていただきます。

この記事を読み、飲食の形もここまで変わるのかと驚きました。
大手チェーンの発想の切り替えの速さ、投資の仕方と、変化に対する柔軟性。並大抵ではない企業努力がそこにはあると思います。流石だと思いながらも、SALAの営業にはそのまま反映させることはできないという気持ちも強かったです。

きっとまだまだ日常に戻るには時間がかかるでしょうし、小さな飲食店にとってこの様式を守りながら事業を存続させることは極めて困難です。

そのためには、店としてどうあるべきなのかを考える必要があります。

②通常店内営業・テイクアウト・通販の3軸を均一に太くする

上記のように、座席数を減らす分スタッフの雇用を守りながらも売上をあげるためには、今までもあったこの3軸をさらに太くすることが必要です。それが実現できれば、また緊急事態宣言が出たとしても雇用を守りながら変化に対応することができます。簡単なことではありませんが、きっと糸口はあるはずです。

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◆通常営業は、メニューの精査と値上げ、動線の変更
今まで増税や原材料費の高騰があっても値上げにはなかなかふみきれませんでしたが、コロナをきっかけに店を潰さないこと、スタッフを守ることを考えたときに「適正な」メニューの価格設定をしなければいけないと強く実感しました。
もちろん、闇雲に値上げを行うという意味ではなく、適正な量・適正な原材料費、今まで以上に満足いただけるメニューラインナップ(特にスウィーツ・カクテル類)の充実を行います。
半年前から研究を重ねてきた台湾のデザート「花生捲冰淇淋(ホワシェンジュエンビンチーリン)」


自信を持ってお出しできる状態にいきつきましたのでいよいよ販売を開始します。(多くの方の協力を得ています。また改めてnoteに残したいと思います。)

同時に、店内の動線も大きく見直します。冷蔵庫の配置やドリンク台の確保など、柔軟な発想で今までの経験、周りからのアドバイスを取り入れて挑戦してみます。

◆通信販売の強化

コロナをきっかけに店舗に来れない方々を中心に多くご利用いただきました。実はSALAでは自社の通販サイトを持っていたのですが、ご存知の方も多くはなく…これをきっかけに商品の充実(オンライン飲み会とのコラボ、料理キットと動画のかけあわせなど)、生産スピード、品質を上げながらの販売に取り組みます。

◆テイクアウトの強化

緊急事態宣言後は店内飲食をやめ、屋台での店前販売を行なってきました。

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今後、テイクアウトが日常の一部になると思います。様々なサービス(UberEats、出前館など)もありますが、店サイドからするとお客さまの顔が見えない形での提供となることや高額な手数料、運んでいただくときの管理への不安などを考えると自分たちでお届けすることが一番なのではないかと考えました。

昨年から「トゥクトゥクキッチンカー」の夢の実現に向け動いていますが、

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キッチンカー導入を考えていた当初は、1か所の敷地を使用してその場で調理・屋台販売をするという計画でした。しかし、今まで店前だけで行なっていたテイクアウトを、事前のご予約をもとに複数のピックアップの拠点を設け、そこに店(キッチンカー)を移動させてより広い範囲のお客さまにご利用してもらいやすい形にしたほうが、今後の世の中の動きに合致しているのではないか?と考えました。常に動いているキッチンカーというイメージです。
カオソーイ専門店の出店を考えていましたが、今の状況を考えるとキッチンカー事業を優先して、カオソーイもしばらくはキッチンカーでの販売を行なっていくという動きを考えています。

▶SALAが申請中の支援制度

以下の支援制度を申請しています。

◆給付金関連 コロナの影響で受けた経済的な打撃に関わる給付型の支援金
<国>持続化給付金
https://www.jizokuka-kyufu.jp/
<県>経営継続支援事業 https://web.pref.hyogo.lg.jp/sr07/kyugyoshien.html
◆助成金・補助金関連 新たな事業の立ち上げなどに関わる補助

<県>小規模事業者持続化補助金<コロナ特別対応型> 
補助率2/3または3/4 上限100万 概算払あり(50万)
締切:直近6月5日 事前に認定してもらう資料の取り寄せ等が複数必要なので遅くとも1週間前には準備を行うべきです
https://r2.jizokukahojokin.info/corona/
第2回受付締切: 2020年 6月 5日(金)[郵送:必着]
第3回受付締切: 2020年 8月 7日(金)[郵送:必着]※
第4回受付締切: 2020年10月 2日(金)[郵送:必着]※

<市>神戸市内中小企業チャレンジ支援補助金
補助率3/4 上限100万円 概算払なし
締切:令和2年6月8日(月曜)から令和2年6月19日(金曜)まで※先着順ではありません。前に認定してもらう資料の取り寄せ等が複数必要なので遅くとも1週間前には準備を行うべきです
https://www.city.kobe.lg.jp/a31812/press/20200518140302.html

<県>がんばるお店・お宿応援事業補助金
定額補助(1事業所あたり下限5万円、上限10万円を限度とする。)
締切:実施期間令和2年5月14日(木)~令和2年6月10日(水)
※申請の受付は郵送のみとし、令和2年6月10日の消印有効とする。
 (但し、交付決定から3ヶ月以内に事業を終了すること)
https://www.chuokai.com/wp-content/uploads/2020/05/youkou_ganbaru2.pdf

<国>緊急雇用安定助成金 スタッフを守る
従業員20名以下 アルバイト・パートを含む
https://www.mhlw.go.jp/content/000631543.pdf

これらの制度を使用させていただき、「SALAを守る」「未来を切り拓く」という目標の達成を目指します。
しかし、補助金の支払いは事業実施から約1年先になることがほとんどなので、それとは別に「今」の手元の資金が必要です。

▶SALAクラウドファンディングについて(5月7日〜31日まで)

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今回クラウドファンディングを行なった理由は
①SALAを守り、未来を創るため
クラウドファンディングのプロジェクトの題名どおり、
「いまだからこそ。神戸アジアン食堂バルSALAを続け、未来を創るプロジェクト」
店を守るために必要な資金、その後も継続させて、ビジョンに向けて前進するための力にしたい。
補助金だけではなく、自分たちなりの方法で資金調達を行うことが今回非常に重要だと思いました。私達らしい資金調達の方法は「クラウドファンディング」、応援してくださるみなさんに支えていただくことだと考えました。今までも多くの皆さんの支えがあり、未来を一緒に切り拓いていただきました。今回もその力をお借りできたらと思っています。

②Cecileたちのおかれた状況とエンパワーメントの場の提供
上記新聞にもあったように、外国人の方々が帰ろうにも国に帰れない状況は深刻です。Cecilたちも3月末には帰国予定でしたが、コロナの影響で飛行機は飛ばなくなり職も失い住居も失い(現在はNGOの支援で住居は確保できています)家族にも会える!とおもっていたのにいつ会えるかわからないという、とてもつらい状況です。
そんなことも踏まえ、CecilやBong(Cecilの夫)のエンパワーメント、仕事を踏まえ今回クラウドファンディングを共におこなうことにしました。

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▶前向きでいれば必ず前向きな想い・力はあつまる

今回の様々な出来事を通じてそう思います。
こんな状況、絶対に落ち込みますし、とんでもないことであるのは確かなのですが…それでも前向きでいること。今後これ以下、になることはない、乗り越えれば今後どんなことでも乗り越えられる、と思えばポジティブになることができました。
クラウドファンディングでも日常の生活においても、自分が誰よりも前向きでいることで、自然と前向きな想いや力は集まります。
自分ひとりでは解決できないことも、多くの方々の前向きな知恵をもって解決することができます。
この状況を諦めずに、前向きに、知恵を絞り、集めることで必ず乗り越えられると信じています。

ここからが正念場。たくさんの方々の想いのもと、負けずに、必ず前に進むことで恩返ししたいと思います。

SALAに関わる全ての人々がエンパワーメントされることを願い。

そこから

「Empowerment of all people」の世界へとつながるのだと思います。

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最後まで読んでくださりありがとうございます。サポートは全てSALAの事業発展、スタッフのサポートの為に使用させていただきます。ぜひ、応援よろしくお願い致します!