1500円(税抜)のSuper-Takumar
そのレンズは、某青と黄色の文字のお店の青い箱に入っていた。
気になって持ってみると、金属製のずっしりとした筐体の重みと、ひんやりとした冷たさ、なめらかなリングの動き。
このレンズ只者じゃないなと、思ってレンズを覗くと、Super-Takumarの文字。
そのレンズの質感にも納得だ。
しかも、f3.5の28mm、若干広角で明るい。
とはいえ、ジャンク扱いのレンズ。カビや曇りがあるのかと思って光を当ててみた。
ない。
カビもないし、曇りがない。
強いていうなら、少し傷が見えるなということ。
ジャンクだから、とりあえず、一旦買って見てみようと。
1500円だし。
そう、タイトルにもある通り1500円(税抜)なのだ。
買って失敗してもそんなにダメージがない。
そうして、M42からSony Eへの変換を買って撮影してみた。
これが、ジャンクのレンズなのか?
と思うほどの描写力。
この画像を撮った日は曇りで少し暗かったのだが、その雰囲気もしっかりと残しつつ、とても味のある写真が撮れた。
f3.5なので、少し広角にも関わらず、後ろのボケ感が良い。
これは僕の机を撮影した画像。
スマホライトの光が、良いボケ感になっている。
かと思えば、こんなにも艶のある画も撮れる。
大学の一番上の建物から撮った写真。
青空が綺麗だ。
こちらは弊学で一番新しい建物、明窓館の屋上から青空を撮ったもの。
青空はやはり美しい。
手すりに捕まりたいのは我々人間だけではないようで、植物も掴まりたがっている。
これは少し開放で撮った一枚。
やはりf3.5ではだいぶ焦点の合う距離が短く、ピントの合わない写真が量産された。
例えばこれ、手前の木に合ってしまっていたり、
これに至ってはどこにもピントが合っていない。
まぁでも、夜でもこんな良い写りをしてくれる、マニュアルならではの操作感が味わえる、可愛いレンズを、これからも使っていきたい。
そのためにも、M42レンズが使えるフィルムカメラを買わなければ……
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