ツイキャスをプラットフォームとしたDJイベントの実現可能性に関する調査報告+α

ツイキャスをプラットフォームとしたDJイベントの実現可能性に関する調査報告。

画像1

(画像引用:なるほどwifi)

以前取り上げた「Zoomミーティング」編との連動コラムになります。利便性とは裏腹に種々の不確定要素を抱えていると言わざるを得ない新時代Web会議サービス。本来の趣旨とは全く異なる使途でもって半ば強引にこねくり回し、在宅型DJイベント実現へ向けてある意味時限的な工程図として主宰なりに取り纏め、お示ししたつもりです。

Accept

しかし我ながら些か乱暴でした。もう少し多角的に、今ある技術を活用したいくらかエビデンスのある(何をエビデンスとするのかは諸説あるでしょうが)アプローチはないものか。端的にありました。ツイキャス。配信者界隈に明るい皆様にはもはや説明不要かと思います。高価な機材類も無しにスマホやタブレットからでも気軽に繋ぐことのできるアプリ。

使用する機能は前回同様、画面の「共有」です。スマホ/タブレットからは「ツイキャスゲームズ」、Macユーザーの方は別途OBSCamTwist等の設定が必要にはなりますが、いずれにしても端末内の音声をそのまま配信に乗せるとあって非常に構造はシンプル。言わずもがなですがシンプルゆえの危うさもまた当然に秘めているわけです。これも前回お話しした通り。

Apply

配信後の映像は音声付きで即座にファイル化され、所定のフォルダに保存されます。つまり用途限定的ながら動画としてアーカイブする余地も残されるということ。より安定的で強固なWi-Fi環境下であればあるほど、高い配信設定を組むことも可能。つまり在宅DJ配信との親和性もおのずと高くなる、このあたりは随分とこじつけではありますが。

しかし懸案事項としては、やはり個人情報と密に紐付いてしまうというプラットフォームの綾。どこで誰がどんな顔をしながら見ているかわからないということは、想像以上に恐ろしいものです。直接顔を合わせないからこそ悠々まかり通ってしまう無茶もある。細心の注意を払っているつもりでも、所詮は人間ですから遅かれ早かれいつか綻びは出ます。

Adapt

すなわち行き着く結論はいつも同じです。名前と顔のしっかりわかる気心知れた仲間内、限られたコミュニティの中で展開されるからこそキチンと自己完結できるコンテンツなのだという基本理解。中大規模的な本格派DJイベントは、コロナ終息後そう遠くないはずの未来のためにちゃんととっておきましょう。確固たる自戒も込めて。

—————–(キリトリ線)—————-

画像2

(画像引用:discord.com)

another B

追記。Discordの音楽Bot機能を駆使し互いのライブラリを「共有」するという形が、ある意味こうした課題点を克服できる最も実現可能性の高いラインではないかとする説もあります。チャット参加者の個人情報を内々に「見える化」しておくことでDJ/リスナー間の倫理観を一定担保、あるいは不安分子的な参加者を一定数排除することもできそうです。

プライバシーの矛と盾になるのがプライバシーというのはある意味わかりやすくフェアですよね。コロナ蔓延を経て広がったとされる「社会的距離」概念をも内包する考え方でしょうか。いつから人類は距離感を見誤ってしまったんだという嘆きの声も聞かれるところでしょうが、時代によって再定義され再浸透していく様は決して悪いことばかりでもないはず。

Discordも同様に映像/画面「共有」の有無を選択可能。信頼性が高いということは言い換えれば選択肢が広いということでもあるでしょう。信頼度をはかる物差しは十人十色あって然るべきですし、そういった面でも選択肢が多いことはあらゆる点で利がある。個人の意思と責任で選び取る、そんな当たり前が当たり前に成り立つ世の中が早く戻ると良いですね。


#音楽 #DJ #DJイベント #ツイキャス #ツイキャスゲームズ #OBS #CamTwist #Discord #Zoomミーティング #画面共有 #DJ配信 #新型コロナウイルス #社会的距離 #コラム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?