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虎に翼49話(重遠の孫)

花岡(≒山口良忠)「今は、経済事犯専任判事として、食糧管理法違反の事案を..

別に猪爪を告発したりしないよ。
生きる為に必要な事だ。
君は堂々としろよ。
変わらないね。君は」

寅子「そんなふうに言うの、花岡さんだけよ。
みんな、私が変わったって言う。大人になったとか、ケンキョとか..
自分では、何も変わってないつもりでいたけど..」

花岡「前も今も、全部君だよ。どうなりたいかは、自分で選ぶしかない。本当の自分を忘れないうちに。
まぁ~、全部梅子さんの受け売りだけど」

花岡「受け取る訳にはいかないよ。それこそなりたい自分に反する」

寅子「貴方にじゃなくて、お子さんに..」
...理屈をかわすレトリック...


花岡(≒山口良忠)「人としての正しさと司法としての正しさが、ここ迄乖離して行くとは思いもしませんでした。でもこれが、俺たちの仕事ですもんね」

桂場花岡‼︎」...
(本心を吐露しない桂場の、
精一杯本心)

「じゃ、いただきましょう」
喜んでチョコレートを受け入れる猪爪家

寅子が蒔いた誤解の種
ホーナーがチョコレート1枚で足りるかと聞いたのに、「これで十分」のつもりで、Not at all.と答えてしまったこと。

ホーナー「いろいろ思い出してしまって」ユダヤ人としての心の傷
直明「戦争で何も傷ついていない人なんて、いないですよね」

英語で謝意を伝える花江

ホーナー「Happinese for children.」
を超える⁇?

寅子「私も署名させて頂いても、宜しいでしょうか?」
立花当たり前じゃないか!」
立花の横に並ぶ寅子

審議会
やり合う神保穂高
休憩

寅子神保教授と穂高先生って、その..」
(寅子桂場に、何を訴えたかったのか?...どちらが正しい⁇?)
桂場「物の見え方が..異う。それだけだ。
司法にはどちらかに偏り過ぎず相反する意見・主張が必要だ」

穂高「君に新しい仕事を見つけて来たんだ。だから無理に法曹の世界に居る事はない。これ以上苦しむことは無いんだ..

司法省での再会から、寅子に対する穂高の言動が変だと思っていたら、こんな誤解をしていたのだ。
誤解もとはあちこちにある。桂場は、寅子が女子部進学の時から、事ある毎に穂高を責め立てていた(だろう) 雲野も好意から、寅子が、「大変そうだ」と伝えていた(かも知れない) そして、何より寅子自身が、吹っ切れず、ハッキリせず、ケンキョな大人として、冴えない顔を、ふりまいていた。
家族を養う為に(寅子桂場にそう言って採用を頼んでいた‼︎)
仕方なくこの職に就いたんだね。苦しくてやめた(←おそらく雲野の見方=寅子が訪ねて来た時「復帰したい」と言わなかった) この道に、戻って来る覚悟は、相当なものだったろう(←穂高取越し苦労が乗っている〉

君をこの道に引きずり込み不幸にしてしまったのは、この私だ。その事に、ずっと責任を感じていてね...」

寅子不幸?はて?はて?」

寅子の「はて?」は、寅子の中にも「確信」でなく「同様の誤解」がある事を示している。

人それぞれが描く[幻想世界]は、皆異う。だが それは、本人がコントロールしている訳でもなく、相互に影響し合い、浸透しあって当事者を引きずって行く。
引きずられないで、思いのまま生きる事は、可能なのか?

誤解にはまた、何がしか正解が含まれている。
          光

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