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虎に翼87話(一美)

次郎「失礼しまーす
昨日は どうも
小野のお嬢さん  勉強熱心
なのは  ええことなんだけど
あの放火事件の傍聴には
来んほうが ええ
また彼ら(朝鮮人)と関わりがある  とか って…
御両親が心配なさるけ
小野のお嬢さん
とかいう男と恋仲だったらしいだよ。
少し前に別れたらしいんだけども… その時の
御両親の心労といったら…
『どうせば結婚を諦めさせられっか』って泣いて兄(太郎)のところに相談に来たりして…
彼女のためら…  とにかく
伝えてください」

次郎が出て行くと
高瀬の怒り爆発💥
「本気で"善かれ"と思ってる!このクソ爺い のお節介が‼︎」

高瀬「支部長  お願げぇします。
小野さんは  何か思って傍聴された  と思うんで…
ですから」

寅子「公開されている裁判を  傍聴するのも  しないのも 小野さんの自由
人が 口出しすることじゃないわ」
………………
は  寅子が本庁勤務をしている
以外の日 のうち
週 2回 ライトハウス
手伝っている。
という  新たな持ち味が加わることで
また 新たな表情を見せる
ライトハウス

涼子「実は  わたくし
寅子ちゃんに娘さんが居て  子育てなさってる姿が
想像できませんの」

私もです」

「日々  頑張っていらっしゃいますよ。
昨日も ね(エピソードを語るさん)
寅子さんは  知らないうちに
人に こう寄り添ってしまう というか…  相手も どんどん心が近付いてしまう…というか」

「なるほど」と  
航一は  嬉しそう…
………………
航一開廷します」

検事「被告人は  発火時刻には
別の場所に居た  ということですが  導火線を使用した
時限装置を使えば放火は
可能です。鑑定人による
実験結果を証拠として申請します」

広沫「兄は無実だ‼︎💢
そんなに俺たちを悪者にしたいのか‼︎💢」
「そんなに俺たちが邪魔か!」
……………
入倉「あの弟が怪しいんじゃないですか
あんなに騒ぐ ってことは
何かある…としか」

寅子入倉さん  臆測ですよ」

入倉「何事も『火の無いところに煙は立たず』です」

入倉君は
穂高の言う
『雨だれ石を穿つ』
の 真逆
インスタントなのよね
安直で
軽率
       一美

航一「なるほど   入倉君は
昭和生まれ ですからね。
関東大震災
佐田さんも あまり記憶に無い?」

寅子「はい  ボンヤリとしか…」

航一「あの時  『朝鮮人が暴動を起こした』という流言が飛び交って
大勢の罪の無い朝鮮人殺されたことは…?

差別が生まれる理由は様々

火の無いところに煙は立たず』で終わらせるのか
それとも
その煙をあげたのは
なのか を見極めるのか…」

                             一美




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