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虎に翼81話(重遠の孫)

14年ぶりの再会
涼子「どうか お許しになってね。
ずっとお手紙の返事もせずにいたこと。
寅子ちゃんのご活躍は新聞や雑誌で拝読しておりました。本当にご立派になられて こちらまで誇らしい気持ちになっておりましたの」

(涼子は、寅子新潟赴任も知っている?だとすれば、航一寅子の話をしている⁇)

寅子涼子様も お元気そうでよかった」

涼子「私たち 手と手を取り合って元気に生きております。だからご安心なさってね」

寅子「あの 涼子様とちゃんのことみんなに手紙でお伝えしても?」
(これ本当は「伝えさせていただいても?」)
涼子「よろしゅう御座いました。
皆様のご無事と幸せをずっとお祈りしておりましたの」

(航一は静観だが、事態の把握はどうなのだろうか?
多分、大筋は把握済みでの静観と予想する)

   ・・・・・

航一「こちらが担当していただく事件の起訴状です」

入倉「佐田さんは家裁におられましたし最初はガキ絡みの事件はいいかもしれませんね」

寅子「ガキという言い方は..」

入倉「そう呼ばれて しかたない連中ですよ。ろくでもない少年事件が増えましたし」

寅子「家裁での経験を生かして..頑張ります」
(「ガキ」という入倉の「偏見」、それを「否定」 する寅子の「偏見」)

   ・・・・・

寅子「ここで勉強を教えていらつしゃるんですか?」
涼子の英語の授業はとっても人気があるのよ」
寅子ちゃんすごいわ。英語の勉強頑張っていたもんね」

美佐江「あの佐田先生でいらっしゃいますか?突然申し訳ございません。森口美佐江と申します。以前父が..」
寅子「うれしくなりますね。ああいうお嬢さんを見ると」

涼子「ご安心なさった?私達のことが心配でいらしてくださったんでしょ?」
(どちらかと言えば「ご安心なさって?」?)

寅子「はい。何かとご苦労されているのではないかと」
涼子「苦労は星の数ほどございましたよ。でも あの戦争を経て苦労していない人間はおりませんでしょう?
日本国憲法第14条2項「華族 その他の貴族の制度はこれを認めない」。身分は失いましたが
人々が平等になる上で致し方ないこと。これまでが恵まれていただけよ」
(華族制度は僅か78年間のことに過ぎない)

   ・・・・・

寅子「ただいま、
遅くなってごめんね。
今日ね びっくりすることがあったの」
優未さんお布団敷いときましたから。
..寅子さん お帰りなさい。
ご無沙しております」
寅子「えっ…えつどうしてさんが?」
「今 新津に住んでおりまして
花江お嬢様から
寅子さんをお手伝いしてあげてほしいと」

花江「...本庁へ行くというのは、夜遅くまで優未を一人にするということよね〜正直とっても心配だわ〜...さんにお手伝いをお願いしました。
ちゃんが自分の力だけで優未との溝を埋めたいのは分かっているわ。でも助けを...」

寅子「状況は理解しました。
助かりました」
優未さん とってもお利口さんですね。私のことも...なかなか中に入れてくれなくてね。花江さんからのお手紙をお見せしたらやっと中へ入れてくれたんですよ」

寅子「今日は驚きの再会2連発だったんです。何だか、とってもいい日になりました」

「女学校時代から、寅子さんの周りには大勢お友達がいらっしゃいましたもんね。
優未さんも きっと
優しくて おしゃべりが上手で小学校で人気者なんでしょうね」

優未「違うよ。私 友達いないよ。
学校の子 ずっと一緒にいると疲れる。
私お風呂入ってくる」

「まあ 本人が平気だと言ってますからそっとしておくのが よろしいかと。
寅子さんよかったら またいつでも私を呼んでくださいね。
何事も一人で抱え込むのはよくないですよ。
寂しいのです。
親が残した古い家に一人っきりで住んでいて暇を持て余してるんです。
ですから、どうか..」

寅子「でしたら 毎週水曜日に本庁に出向きますので...もちろんお給料はお支払いします」

   ・・・・・

から友達はいなかったけど平気と言われても・・・。

優未「だから意地悪されてないよ。
それが聞きたいんでしよ。
ずっと一人じゃないよ。
班を組まなきゃいけない時に一緒にいる子とか そういう子はいる」
(優未は自分なりにハッキリしている)

寅子「ねえ そういう子にもっと自分から声をかけてみたら?お友達になれるかも。優未だって その方が学校がより楽しくなるんじゃない?」
(おせっかいな寅子)
優未「分かったよ。
先行くね。行ってきます」
寅子「ああ 行ってらっしゃい」

 人を比べてはいけない。
         光

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