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虎に翼120話(重遠の孫)

香淑「でも もし
私やちゃんが 今 学生だったら同じ行動をとった気がするの。

(人は社会 環境に影響されて育つ)

さんもういいよ。
もうやめる。の前で
崔香淑を取り戻してみたい」

多岐川「愛だなあ佐田君」
小橋「お・お前は」
稻垣崔香淑

(やっと香淑の心が「開放」された)

   ・・・・・

「お母さんはさ
どんな弁護士になるつもり
日本に学びに来たの?」

香淑「最初は に勧められて。
でも学んでいるうちにね
困っている人を助ける仕事ってすばらしいと思うようになったの。
それに 朝鮮女の子たちの 法律への道が開ければいいなって」

やって来たのは香淑の兄 潤哲(今は韓国で暮らしている)

香淑「あの時のこと私も
さんも兄さんも
みんな悪くて 悪くない」

   ・・・・・

潤哲ちゃんは、
お母さんに似てるね」
「フフフ どこが?」

潤哲「ん~お母さんの若い頃は本当に気が強かった
「ハハハハハ!」
香淑「もうやめてよ!やだ!」

「そうなの?」
香淑う!」
「違うの!」
汐見そうだね」
多岐川かったな」

「そっくりだね」

   ・・・・・

寅子「この法務省の少年法改正要綱を読んで思うところをお話しいただけますか?」

多岐川「法務省の少年法改正
青年層の設置による年齢引き下げ 家裁の刑事裁判化など
現少年法の基本的構造を変えることに我々は反対する。

刑罰を科して執行猶予をつけて
おしまいではなく
保護処分により
家裁の人間と 己と向き合い
心身の調和をはかる方が適切で
再犯を防げる場合が極めて多い」

   ・・・・・


【人は独立した平等な個人であり、自分で意思決定し、自分の意思で行動できる。その様な  自由権利責任をもっている】
これが西欧近代人間観の基礎であり、その上に、考え方や制度がある。

【一人前の人間は、判断能力があり、刑法は、違法行為に因果応報で罰を与えることで、違法行為を抑制する】

赤ん坊は何も無いゼロから成長し、ある時大人になる。"平等"だから同じ年齢で】

ここでゼロから大人までが「少年法」、大人になったら「刑法」の対象だ。さて、幾つになったら大人になる?
20歳?18歳?

所詮、画餅の上の議論
実効性で評価するほかない。

   ・・・・・

現在の生物学、脳科学によれば、赤ん坊は白紙などではなく、人間はあまり自分をコントロール出来ず、周囲に影響され、感情に依って行動する生き物のようだ。

西欧の例を引くしか無いのがいまいちだが、北欧で「開放式刑務所」が試みられている。
犯罪」は「独立した個人」が「自由な意思」で「責任を持って」行うものではない。むしろ、本人が自分をコントロール出来ない事で起きてしまう。だとすれば、「教育的」に対処しよう、という事だろう。
これは、「少年法」の精神の拡大、成人年齢の無限大化だ。

法務省案は反対方向
個人責任性の強化、
成人年齢引き下げ、
家裁の刑事裁判化。

   ・・・・・

生物学的実態に より即した制度の方が、摩擦が少ないものになるだろう。
        光

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