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虎に翼129話(重遠の孫)

袴田さん 無罪おめでとう ございます。


  ・・・・・・・

優未「やっぱり そんな顔してる。
お母さんは私の選択
応援するって言っておいて
子育てを失敗したって
後悔してるってこと?」

寅子「そんなまさか。
親だから心配はしても
後悔はないわ」

優未「私ね
寄生虫の研究も好き
家のことも料理も好き
読書も好きだしマージャンも好き
着付けもお茶や刺しゅうも好き
笹竹で働く時間も好きだし、みんなといる時間も 1人でいる時間も、
お母さんといる時間も好き
好きなことと やりたいことがたくさんあるの。
だから この先
私は何にだってなれるんだよ。それって最高の人生でしょ?
だから私のことは心配ご無用です」


優三
ちゃん。
約束守ってくれて ありがとうね。 フフ...」


   ・・・・・

花江「えっ 横浜家裁の所長さんにちゃんがなるのっ⁈
すごいわ。立派よ」
寅子花枝と お母さんと
お父さんには直接伝えたくて、早退してきちゃった。フフフフフ」

花江「今日 タごはん食べていきなさいよ。
直明ちゃんたちも来るから」

寅子「まさかと思うけど
また直治とケンカしたの?」
花江「そうよ。
フフフフ..
猪爪家は み〜んな・・。
思っていることは口に出した方がいい!
…が教訓よ。家族円満の
コツ」
寅子「フフフ…・・そうね」

花江「ねえ ちゃん 覚えてる?
お義母さんが亡くなる時
人生に悔いはないって
言っていたの。
今の私 そんな感じなのよね」

寅子「どこか悪いの?」

花江「もう!違うわよ!
この先ね 子供や孫たちを
ず〜っと見守っていくのも
楽しみだけれど
明日の朝 目が覚めなくて
天国でね 
直道さんやお義母さん
お義父さんたちと思い出話するのもすごく楽しみなの」

寅子「フフ…そう。

やっぱり この花江
お芋の煮っころがし おいしい」

花江「それはね 直明ちゃんが作って持ってきてくれたのよ」
直人「これは僕が作りました」

花江「み~んなが
好きなようにして
みんなが
それを応援していければ
我が家は ずっと安泰だわ」

   ・・・・・

寅子「皆さん 今日は
どうもありがとうございます」

香淑「私たち全員 ずっとでつながっている」
寅子「そう。
何と言うか みんなが
体の一部になっているの」

   ・・・・・

寅子「お元気そうですね
桂場さん。
今 私は 法とは船のようなもの
なのかなと思っています。
人が 人らしくあるための
尊厳権利を運ぶ船。
社会という激流に
のみ込まれないための船。
船の使い方は、乗り手次第

人生という船旅を快適に
幸せに終えるために
乗り手の私たちは
船を改造したり
修繕したりしながら進む。

生い立ちや 信念や 格好
男か女か それ以外か…
全ての人が
快適でいられる船
にするよう
法を司る者として
不断の努力を続けていきます」

(「校則の様なもの」から
水源の様なもの」へ、
そして「船の様なもの」へ。
他者から与えられるもの』から『天与の自然物』へ、
そして『自ら創るもの』へ。

穂高のモデル穂積重遠の父、
穂積陳重は、明治初期日本法学の
基礎を築いた人物だ。
貢進生として留学したイギリスで、発表されて間もない
ダーウィンの進化論に接している。
後年ライフワークとして「法律進化論」を構想したが、第2冊以後未完に終わる。重遠が遺稿を第3冊に
まとめている。

人為は自然と調和しなければうまくは行かない。法律も自然的基盤
必要とする。近年の生物学、脳科学は、人間の実態が、近代意識のそれと
異質である事を示している。

重遠も「法律進化論」を意識しつつ、手をつけられぬまま逝去した。私は未だ 陳重重遠がどう考えていたか 知らずに居るが、ともあれ、明らかに成りつつある『人間の実態』に法律を合適させていく努力が求められている )

   ・・・・・

桂場「私は今でも ご婦人が法律を学ぶことも職にすることも反対だ」

(この後に及んで、どんな展開??)
           光

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