SNSと教育
近年、SNSが普及し、それらの情報の確実性が疑われていながら、それらの情報を信じるという二面性が生じているように思います。
そして、SNSにおいて、何らかの要因によってフォロワーを多くもつものをインフルエンサーと呼び、彼らの発信は若年層にとって影響力を多分にもちます。
そんな中、経済界の専門家やインフルエンサーが教育について語ることも多くあります。そして、しつけは古いとか、学校なんて行かなくていいという語りも出てきたり、それに過度に影響される層も出てきたりしています。
それらの発信をすることは自由です。しかし、それらの発信を享受したり、引用したりする側に、それだけの器があるでしょうか。
例えば、
(専門家やインフルエンサーによる)ポジショントークになっているのではないか?
自身の経験でのみ語っているのに、一般化する根拠はなにか?(もちろんフォロワーは自身を重ね合わせるのでより一般化の傾向が強くなる。)
といった器です。いわば、意見を享受する際のフィルターです。
こうしたフィルターがより必要な時代ですが、それがあまりにもなさすぎる。
ネット上の数百〜数万人の経験だけですぐに一般化しようとしたり、それが唯一解のように検討したり…
教育は全員が関わってきた分野だからこそ、言いたいことがあるのはわかります。
しかし、教育学的見地を全く無視して語るインフルエンサーや他部門の専門家の一般性に欠けた意見に耳を傾け、教育学者の論文や研究に耳を貸さないのは、教育に携わるものとしておかしいのではないかと思うのです。
教育が子供の未来に向けてなされる行為であるからこそ、
目先の社会に踊らされることない、けれどもよりよい教育を目指すという教育改革のあり方
が必要なのではないかと思います。
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