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クラシック音楽家は偉くない。

最近特に思うのは、

自分は パン屋さん、 服屋さんのように


ピアノ屋さんだとういう事。


そして、クラシックはいくら教会や宮廷から発展していたのものだとしても、

奏者は神でもなければ、王でもない。

小さい頃からとても厳しいレッスンや競争をしてきた苦労からか

自分を安売りしたくないという奏者が多い。

しかし、私はニーズがあれば出来る限り応えていきたいと思う。

自分は雇われの身で、お客様とは同じレベルでは考えないようにしないと

とても高飛車な、世の中のニーズから外れてしまうものになってしまうと危惧している。


もちろんそれなりの品格や品質は保ちたいが、あからさまに

ポップスやテレビに出るような成功者を差別するような

発言が多いので気になる。

みんなそれぞれやりたいようにやったらいい。

それぞれの場所で頑張れば良い。

ヨーロッパで長く生活していて感じたのは

生活に音楽が自然に溶け込んでいるという事。

何も特別に肩ひじ張って音楽を聴きにいかなくても、いろいろな音楽であふれているし 特別ではない。

そんななかで活躍する音楽家をみて刺激をうけたのは

音楽屋として

プライドも 偏見もなく、ただ仕事をこなすという事だ。

その為に小さい頃から職業訓練をしていたのだろう。

苦労が多く、他者からは貧乏音楽家にみられたとしても

毎日美しい音楽を奏でられたり、触れられる職業は何て素晴らしいんだろうと

心から思う。

自分も、ウィーンやパリでかなり苦労をして、

無理やりだが、

下手に200年以上歴史のあるアカデミックな場所にいたから

なかなか凝り固まった権威的な考えから抜け出せなかった。


しかし、今こそ

脳みそを空っぽにして、

一からすべてを吸収していきたいと思う。




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