見出し画像

その151 夜祭りの昼も楽しいぞ。

こんにちは。
去年末から仕事場が変わり、夜型生活から朝型生活に移行を頑張っています。
しかし数十年染み付いた生活環境からなかなか抜けられません。。。
むしろ早く寝付けない、というよりも「まだまだ寝るのが早いのでは」という気持ちが湧いていつまでも起きています。
早く慣れなければならないと思う今日このごろです。

前回のまとめ。あさイチに秩父夜祭を観に行ったら、屋台引いてた。

そう、屋台を何故かカメラで撮らず綱を持って引いていたところから始まります(笑)。
屋台の綱は子どものとき引いた太鼓の屋台よりも丈夫で、運動会の綱より太い印象です。私の手にはちょうどつかみやすいくらいの太さでした。
それで屋台をひっぱり。。。うわ、重っ。
力を込めたら少しでも動くと思われたのに屋台に体を持っていかれてしまう。二本の綱にはそれぞれ約30名くらいの人が引っ張っています。
腕が伸びきりしびれてしまうくらい引っ張って初めて、ゆっくりゆっくり屋台が動きました。
これ、進むのに相当時間がかかるのでは。。。
それよりも腕がしびれて、ちとまずい(笑)。

綱のまとめ方が水引のようできれいでした。
屋台の最後の飾りは人だったのは予想外でした(笑)。

全身で引っ張った屋台は休憩所の前に止まりました。車輪の潤滑と摩擦熱を予防するためか、水に浸した草を車軸に詰めているのも見ながら何が起こるかみていました。
それにしても、この屋台の彫刻がすごい。
秩父神社の左甚五郎の作風をくむ躍動的な彫刻がぐるりと屋根を飾りあげます。一つひとつ写真に収めきれません。この屋台に夜は提灯が吊り下げられます。
見物客があまりいない時間に来て、じっくり屋台を眺められる機会を得られて楽しくなりま休憩所では屋台にお囃子の方が4名乗り込みました。前の方は屋台の柱に縛り付けられるのか。確かにぶん廻しのとき、すごい角度に持ち上げられたしなあ。後ろの人は柱から下げられた帯に片手をかけて乗るようです。
屋台に負けないきらびやかな衣装を纏うお囃子方。ん?またどこかに移動するのか。
これから祭りの祈願をするため秩父神社へ向かうそうです。じゃあ、また手伝おう。
屋台の半纏を纏う御婦人に軽く会釈をし、綱をにぎりました。

個人的屋台の好きな部位。天井も抜かりがないとは、恐ろしいと思った江戸の遺産。

神社にゆっくり戻っていくと、先に祈願している屋台がありました。急いでスマホで検索し、あちらは中近の笠鉾とのことでした。
ちなみに私が引っ張ってきた屋台は本町の屋台です。
あちらのお囃子の方は若者です。なかなか賑やかになりそうだなあ。こちらはおっちゃん4名、低音で「そおーれ、そおーれ」と屋台をはやしてもらっています。これもまた味わい深い。

屋台の成功祈願を眺めてからふと御神馬さんがいる厩舎をみたら、御神馬さん飼葉をがっついていた(笑)。
。。。機嫌悪かったのはお腹が空いていたからか。良かったよかった。
飼葉桶に催促の前脚カキカキしている御神馬さんに和みました。
厩舎前には小分けした餌が並べられ、お賽銭と引き換えで餌やりができるようてす。
って御神馬さんその餌狙っとる(笑)。
おかしくてお腹痛い。。。

祭りで若い衆が盛り上げる姿は男女問わず華やかです。

それから、ほかの屋台を見に市街地をふらつきました。やはり屋台の速度はゆっくりです。思えば約一時間前に「笠鉾が動き始めました」と秩父ファンクラブの掲示板から投稿が来てましたけど、まだ姿すら見えません。あの超重量級を人力のみで動かすのだから、そうなるよな。。。

各屋台が一旦停止し、壇上で日本舞踊が披露される。
祭りのプログラムにもどの屋台で何が行われるか書いてあります。

お手伝いした本町の屋台の祈願を見送ってからほかの屋台をみに市街地にフラフラしました。
夜祭の屋台は四つ、笠鉾は二つ。現在一つづつ見たので残りは四基。だんだん見物客が増えてきました。遠くに屋台の姿が見えたら小さい頃のように追いかけてから写真を撮り、屋台の彫刻や緞帳の刺繡に目を見張りました。
江戸時代から大切に守られてきた屋台や笠鉾は誇らしそうに街中をゆっくり進んでいきます。それぞれの彫刻には物語があるようで、四方をそれを語りながら巡らせています。

そして衝撃だった舞台へのトランスフォーム。
ただただすごいと思ってしまった。


この屋台が万能で、屋台の壇上で日本舞踊を披露したり午後には変形して村歌舞伎の舞台にもなっていました。江戸の文化遺産すごいなあ。。。
それよりも祭りにかかわる人のいい笑顔にこちらも移ります。
あと秩父銘仙の土地のせいか、祭りの進行役の人が着ている着物の色合いが華やかです。むしろ襦袢のような色合いだなあ、母の実家がある茨城県の鹿島神宮の祭り装束も襦袢だったよなあと思っていたら、やはりその祭りの進行役員の方々は襦袢衆と呼ぶようです。
刺し子の法被も新しい鮮やかな紺の法被もいいですが、年季の入った色褪せたものはヴィンテージデニムのようないい風合いで歴史を感じて格好いいです。

刺し子の法被。こちらはまだ新しいのか、パリッとしてます。
襦袢衆。各屋台でデザインと色が異なります。
洋服にありえない着物独特の配色。
新鮮で創作意欲が湧いてくる感じがして楽しいです。
このヴィンテージデニム感溢れていて欲しくなる、年季の入った刺し子の法被。

祭り期間のお店の対応も慣れたもので、提供される器はテイクアウト用の使い捨て容器やプラスチックコップで対応しています。手が回らない前提なんだろうなあと感心してしまいました。
こういった対応ができるのも市がバックアップしている結果でありますし、この祭りの様々な部門からの重要さをいろんな場所で感じ取りました。

こうして祭りを堪能して、夕方に撤収しました。いつも食べられなかったお肉屋さんの安田屋のハムカツとコロッケが食べられたり、いつもどこにあるかよくわからなかった泰山堂で紅茶を楽しめましたので満足です。

次回は泊りがけで臨みたいところです。



この記事が参加している募集

お祭りレポート

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?