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8月に読んだ本まとめ【年200冊読む】

 Kindle Unlimitedがなければ、とっくに破産している本の虫が8月に読んだ本まとめ。
 簡単な感想があったり、なかったりします。


73冊目『飢え渇く神の地』鴇澤 亜妃子

 神話からはじまり、宗教、考古学、ブロマンスと、とにかく要素が多かったのに綺麗にまとまっていました。
 登場人物たちが意外なところで繋がっていたり、ちょっと難しいテーマを扱えるのは大人向けファンタジーならでは。

74冊目『薔薇のマリアVer0 僕の蹉跌と再生の日々』十文字青

 前日譚的なやつ。大人になると、仲間と呼べるものがいかに尊いものか、ひしひしと実感しますね……。

75冊目『ローウェル骨董店の事件簿』椹野 道流

 Kindle Unlimitedのおすすめ作品に出てきたので。特に目新しい設定はなかったけど、するする読みやすい話でした。
 わりと思った通りの展開に落ち着くので、ミステリー目的で読むのはあんまりおすすめしないです。

76冊目『薔薇のマリア IV.LOVE’N’KILL』十文字青

 『薔薇のマリア』シリーズを読むたびに思います、アジアンみたいな人間になりたいって。
 完璧で、好きな人を守れる絶対的な強さがあって、脆い部分を決して人に見せない人間離れした人に。

77冊目『新訳 ナルニア国物語1 ライオンと魔女と洋服だんす』C・S・ルイス

 実は読んだことがなかった『ナルニア国物語』。
 ナルニア国の女王(白の魔女)の挿絵が美しすぎて、子どもの頃にこんな絵見たら性癖歪むでしょと思ったんですが、ふりがなを排した大人向けの新版だったので、たぶん小学生はこの版では読んでない。

78冊目『或る毒師の求婚』荷鴣

 ソーニャ文庫に糖度とか求めてないのでそこらへんはどうでもいいんですけど、ヒロインの絶望が足りない&愛もなんか足りないので、いまいちバッドにもメリーバッドにも振り切れず……。丸木文華作品に鍛えられた身としては、ヒロイン絶望エンドのほうが収まり良かったかなと思います。
 この頃(2018年前後)のソーニャ文庫の作品だいたい好きなんですけど、今の時代に同じような話出そうとしたら性的同意うんぬんで燃えそうだなってちょっと思う。TLジャンルは特に、フィクションと性的同意の線引きがめちゃめちゃ難しい。

79冊目『ふたご~緋牡丹と白百合~』丸木文華

 丸木文華作品特有の、可愛さ余って憎さ百倍みたいな展開大好き。

80冊目『ノックス・マシン 3/4 電子オリジナル版』法月 綸太郎

 このミスで見てからずーっと読みたいと思っていたものの、なかなか機会がなくてやっと読めました。とりあえず表題の『ノックス・マシン』が読めて満足なんですが、後で単行本も買って読みたい。

81冊目『レーエンデ国物語 月と太陽』多崎 礼

 1巻の衝撃と悲しみがまだ癒えていないうちに2巻発売。「レーエンデに自由を」の一言であまりにも多くの血が流れすぎる。
 1巻も2巻も共通して、女性主人公が「愛する人の屍を踏み越えて世界を変えようとする」という構図なんですが、ついぞ革命は果たされず、愛する人と結ばれることも、目的を達成することもなく死んでいくのがしんどすぎる。
 3巻は男性主人公ぽいので、感情移入しまくってしんどくて読み進められなくなるのは避けられそうです。

82冊目『十戒』夕木春央

 初期の『絞首商會』路線もけっこう好きなんですが、『方舟』から見られるようになった書き方もわりと好きです。
 今回もまんまと騙された。ミステリー小説って、作者はすべて分かって書いてるから、ただ結末に向かって話を進めているだけに見えてしまうこともあるけれど、夕木春央は最後まで全然そういった素振りを見せないのが強い。

83冊目『竜の姫ブリュンヒルド』東崎 惟子

 作者自身があとがきで言っているように、この2作目はめちゃくちゃ難産だったんだろうなと読みながら思いました。
 1作目の『竜殺しのブリュンヒルド』はひらめきと勢いで流れるように書いたのが伝わってくる出来で、今作はなんとなく迷いというか、ふらふらしてる感じがありました。(語彙力なさすぎ)


 今月は11冊でおわり。ここから年間200冊読むためには、月30冊くらいのペースで読まないと間に合わなさそう。
 今より2時間早く起きたら間に合うかな……。
 9月は84冊目からスタート。本の重みでカラーボックスが歪んできたので、単行本を中心に読んでいきたいです。

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