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和解(わ・か・い)の話し方③【熱意が人を動かす!】【話し上手とは、自己抑制の効く人!】

 和解(わかい)の話し方シリーズで、①「わかる」は「分ける」でさらにそのポイント3つ(1)関係の明確化(2)相手の理解度(3)わかる言葉 を挙げた。

 前回の②「簡潔に表現する」では、ポイント3つを提示していなかったので、ここで提示しておく。(1)キーワードで押さえる(2)リハーサルで無駄を省くそして(3)話す時は「Simple & Short !」で。

 さて、「今回の和解の話し方」の3番目は「印象深く」である。話が上手か下手かのかなりハイレベルでのバロメーターがこの「印象深さ」である。逆の言い方をすれば、「印象深く、心に残るような話ができる人は、すでに話が相当上手である!」と言える。

 それでは、印象深く話すためのポイントは?…3つご紹介する。(1)言葉で絵を描く描写力(2)会話を盛り込む(3)ジェスチャーを有効に使う

 「印象深く」表現する時の共通のポイントとは、「視覚に訴える」ということ。「その穏やかな課長が怒鳴った瞬間、一斉に部下のペンがピタッと止まった」などと表現すると、臨場感が湧いてきて緊張感までも伝わってきそうな描写である。

 また、母親が「お母さん怒るわよ!」と言うと、子供は母親の顔をみて「お母さん、もう怒っているじゃない!…」と会話を入れるだけで、話が膨らむ。

 「このくらいの子供」と言って、その子の頭くらいの高さに手の平を持っていくと、まるでそこに子供がいるかのように勝手に想像する。

 そして、これらの印象深い表現を使うときに、忘れてはならないのが、【気持ちを込めて話す】ということだ。これを「感化的機能」と呼ぶ。即ち、相手に感動を与えたいときは、当たり前だが、自分が気持ちを込めて話さなければ、決して相手には伝わらない。つまり【熱意が人を動かす!】のである。と言っても、この場合、あまり気持ちを込め過ぎると、聞き手がひいてしまい兼ねないから要注意!

 さらに言うと、【気持ちは態度に表れる!】ということである。「嬉しいから笑うのではなく、笑うから嬉しくなる」という真理がある。表情を笑顔に、態度を落ち着けて話すだけで、まるで「子供と大人くらいの差」が生じるということである。

 「態度」を整え、自分の「気持ち」を落ち着かせ、「笑顔」「感情」を込めて話す。さらにその際には、「描写力」を使い、「会話」で話を膨らませ、「ジェスチャー」の有効活用で、相手の「視覚に訴える」話し方をする。これが大人の話し方と言えるのである。大人の話し方には実は【相手の理解度に応じた自己抑制力】が求められるということになる。

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