撮っておけば良かった、、、死別の悲しみと後悔
母の急逝からまもなく1ヶ月が経つ。
「あのとき、ああしとけば良かった」と後悔ばかりだが、いま振り返ると「写真をもっと撮っておけば良かった」
元気なときはもちろん、最期のお別れも。
母は延命治療をせず家族が付き添えるように一般病棟の個室へ入院した。
約3日間、必死に呼吸をして生きていたのに、それを私はおぼろげにしか覚えていない。
葬儀もそう。
子供たちが来ているし参列者への対応もあるし心配かけないよう気丈に振る舞っていた。
自宅に戻ってからは現実味を感じられず喪失感がない。
緊急搬送の一報から葬儀を終えるまでの記憶が「悲しい」「つらい」以外どんどん薄れていくのを感じる。
忘れないうちにnoteに綴ったりしてみたのの今もまだ信じられない。
母が懇意にしていた近所の女性が葬儀のときに打ち明けてくれた。
その方は8年前に不慮の事故でお母様を亡くし、失意の中で葬儀の写真をたくさん撮ったそう。
周りから白い目で見られたり咎められても後悔したくなかったと。
撮影した写真でアルバムを密かにつくり、ひとりでたまに見返しては寂しさと向き合っていると聞いて少し驚いた。
私はこれまで200冊以上のフォトアルバムを作成した。
それは、家族のためではなく自分が楽しむためであり、子育ての記録が大半を占める。
どれも忘れたく愛おしい瞬間だが、そのすべてが幸せだったわけではない。
そう考えると、自分の悲しみを受容するためのフォトアルバムがあってもいいのだと気づいた。
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