棺桶に副葬品として家族写真を入れるか悩んだ結果
急逝した母の葬儀で出棺の前に生花を飾ってお別れするとき、母の愛用品である帽子と応援するサッカーチームのユニフォームを棺桶におさめました。
母が愛読していた地元の新聞紙も入れるつもりでしたが葬儀社の方からおすすめしないと言われ断念。燃えカスが残るらしい。
そして、私が副葬品として最も入れたかったのが現像済みの写真。
ひとり暮らしをしていた母の周りには家族の写真がたくさん飾られています。
その中には、家族が毎年集まる地元の花火大会の写真も。
そのいくつかを棺桶におさめたいと葬儀の前に身内に伝えました。
家族葬で通夜はなく、前日に身内だけで会食をしたのでその様子を撮った写真もプリントして用意。
そして、葬儀の日の朝。
副葬品をバッグに入れるときに写真類が落ちてしまい、慌てて拾い集め葬儀会場へ。
その途中で一部の写真が無いことに気づきました。
もう一度プリントするか悩みましたがそれはせず、手元にある副葬品だけ棺桶におさめました。
葬儀を終えて帰宅後も写真は見つからず。
後から知ったのですが、存命の家族の写真を棺桶に入れるのは不謹慎と思われることもあるようです。
身内に尋ねても知らなかったと言われましたが、副葬品の中からそっと写真を引き抜いてくれたのかも。
私は副葬品を入れたバッグをずっと手に持つかそばに置いておいたので考えにくいのですが…
もしかすると、無知な私を気遣った優しい誰かの…天の助けかもしれません。
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