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「日本語に訳さず英語は英語として考える」とか無理。 英語勉強中


英会話あるある。

「このくらい英語で言えるな」と直感的に思ったことを、実際言おうとすると全然言えない(涙)。


この前は、「久しぶり」がそうであった。

DMM英会話中に、「先月、久しぶりに飛行機に乗りましたよ」と言おうとした。
たしか「旅行にも簡単に行けない時代になりましたねえ……」みたいな話題になっていて。教材で飛行機がらみの例文などが出て来た時だと思う。
そこで私は「先月、久しぶりに飛行機乗りました!」を言おうとした。

余談だが、
私は英語でなにかを喋ろうという時には、 1.まず日本語の文章を頭に思い浮かべ、 2.そしてそれを英訳する。
多くの人が同じだろう。

……え? なんですか?

「日本語で考えちゃ駄目だ! 英語で会話する時は、『英語だけで考える』癖をつけないとダメだよ! 日本語は頭の中から消さなきゃ!」

ですって?


おお~~~なるほど~~~~~~。


じゃかましいっ!!!



そんなもっともなことを言われても、理解はできるけど実践はできんのだ!!
俺に言われても困るよそんなの。俺の脳に言ってくれ! 脳がそうなっているんだよ、日本製の脳なんだから!!

「What did you eat last night?」と聞かれたら、「えーと昨日の夜食べたのはなんだっけ……」って瞬間的に日本語が浮かぶ。
「英語だけで考えなきゃ」と思っても、質問をされて0コンマ何秒の刹那にその日本語が勝手に出て来ちゃうし、仮にそこで「いかん、日本語で考えないようにしないと! 日本語は排除! 英語脳で会話をするんだ! さあ英語だけで『昨日の夜食べたのはなんだっけ……』を考えるぞ……!」とか思っても、その時点ですでにめちゃめちゃ日本語で考えている。「よーし英語だけで『昨日の夜食べたのは……』を考えるぞ!」と思いっきり日本語で考えている。

「えーと昨日の夜はなにを食べたっけ……」という日本語の思考の部分を排除して、どうやって昨日の夜食べたものを思い出せるんだ? 我々日本人が。

英語だけで考えるっていうのは、つまりそこで「Last night?  umm…, what did I eat last night? Let me see…」とかいう文章を頭の中でも出せってことでしょ? いや、「昨日の夜なに食べたっけ」が先に出て来るって!! 日本語が先に来る!!! 

「Last night?  umm…, what did I eat last night?」を脳内に出そうとしたら、「よーし、『昨日の夜なに食べたっけ』も英語で考えてやるぞ! 『昨日の夜』は『last night』で『なに食べたっけ』は過去形で『What did I eat?』だから、つなげると『What did I eat last night?』だな? それでは………。Last night?  umm…, what did I eat last night?」っていう過程を辿らないと頭の中に What did I eat last night? が出て来ない(涙)!!!

だってアメリカ人じゃないんだから。
日本人なんだから。
そうやって両親に育てられたんだから僕たちは。パパとママに日本語でたくさんの言葉をかけてもらいながら育ったんだから。なにかい? 頭の中から日本語を取り除けっていうのは、子どもの頃のパパやママとの思い出も消せってことかいっ!!?(違う)

まあ理論としてはわかるのだけど。なかなかこれは難しい。
多分これは時間と熱意の問題なのだよね。
勉強時間 × 熱意 の数字が一定以上大きくなったら、少しずつ「頭の中も英語」に変わっていけるのではないか。そんなに学習期間が長くなくても情熱がものすごかったらそうなれるかもしれないし、さほど熱意がなくても、英語圏の国にしばらく住んでいればそうなる気もする。
しかしまだ私はその域には達していない……。


では、話を「久しぶり」に戻す。

私はオンラインでの会話中に、「先月、久しぶりに飛行機に乗りましたよ」を言おうとしたのだ。

そのくらい、余裕で言えるという確信があった。
なにしろ私は学校教育も含めれば英語学習歴10年以上を誇るベテラン学習者である(日本人なら大抵そうだが)。イングリッシュアドベンチャーも全話聴いていて、Podcastで「家出のドリッピー」の物まねを披露した時には発売元の英和出版さんから「そっくりです」と褒められたほどである。(これの25分頃から

しかも私は元バックパッカーである。
「先月、久しぶりに飛行機に乗りました」が英語で言えないバックパッカーがこの世にいようか? そんな感じの会話、今まで何百回こなして来たと思っているんだ。

ということで、私は颯爽と「先月、久しぶりに飛行機に乗りましたよ」を英語で……。

言えなかった(号泣)。

力強く、「I」までは言った。
当たり前に言えるつもりで。
でも、「I」と言ってから、「……あれ? 『久しぶり』ってなんだっけ? 先月は last month よね。飛行機に乗ったは I took a flight とか airplane でなんとかなるでしょ。でも久しぶりってなに……。まさか俺、『久しぶり』が言えないの? いやそんなわけないっ!! 『久しぶり』なんて日本語なら初歩中の初歩、ひとたび人と人が会話すればごまんと出て来る王道の表現じゃないか!! そんな初歩の言葉を英語で言えないなんてことがあるかっ、この俺様が!! いやっ、まさか、久しぶりが言えないの俺!? ウソだろっ(泣)!!! 今まで10年間なにを勉強して来たんだよ俺!!! どうなってんだどういう教育して来たんだよ俺の中学高校の英語教師!!!
と、悲しくて悲しくてとてもやりきれないパニック状態になった。そして過去の英語教師たちに八つ当たりした。


結局、「久しぶり」は、省いた。
「先月飛行機に乗りました」だけ言った(涙)。

先生は日本語が喋れないので「『久しぶり』って英語だとなんて言えばいいんですか?」と日本語では聞けず、かといって英語ならなおさら「久しぶり」を知らない段階で「『久しぶり』って英語でなんて言うんですか?」などと聞けるはずがない。
だからレッスン中に私が久しぶりを言えるようになることはなかったのだが、その完敗の屈辱は繰り返したくないので(完敗は無限に繰り返すのだが、「久しぶり」が言えないという理由での敗戦は繰り返したくない)、私はパニクりながら咄嗟にノートに「ひさしぶり」と走り書きした。瀕死の状態の私の、ダイイングメッセージである。

幸いにして命だけは取られなかった私は、そのダイイングメッセージを見て、レッスン終了後に言い方を調べた。
ちなみにメッセージを残さなかった場合は、レッスン後には「さっきなんか言えなくてパニクったけど、俺はなににパニクったんだっけ?」と課題を忘れ去っていることが多い。

調べてみた。
「久しぶり」を英語で言うと、「for the first time in a while」ということであった。
つまり「私は先月久しぶりに飛行機に乗りました」の一例は、「I took a flight last month for the first time in a while.」であろう。
これでひとつ、また利口になれた……。

しかし、わかったはいいのだが、私はその「for the first time in a while」にも、ちょっとモヤモヤしているのだ。
ちょっと物申させてもらいたい。
その件は次の記事で。



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