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『「バカ」の研究』ジャン゠フランソワ・マルミオン編集(ちほの読了レポ)

フランスの心理学雑誌編集長のジャン゠フランソワ・マルミオンが24人の著名人(哲学や行動心理学などの専門家)に「バカ」についての考察を依頼しその回答を纏めた本。面白かった~‼

「あいつは全然分かってない!バカ野郎!」って思ったりすることありませんか?私はあります。若者が中高年に対して「年寄りはバカだ。分かってない!」(逆もあり)って思うことも多いんじゃないかなぁ。

この本では「バカ」や、相手を「バカ」だと感じる側の心理が様々な視点から考察されています。最初のほうの「バカ」に対する攻撃的記述は痛快で「こういうバカいるわぁ!」って思いながら読みましたが・・・読み進めるうちにだんだん自分自身もバカの一員のような気がしてきました。苦笑

そもそも相手をバカだって思う気持ちって感じる側の主観なんですよね。バカだと思われている本人は真面目に話している訳で、実は認識の違いだけだったりする・・・こう考えるとバカって哲学的テーマだなぁって思います。

一点気になったのは「日本にはバカが少ない」ってあったことです。本当にそうなのかな?(笑)フランス人からすると日本人は意見をはっきり言わないからバカに見えないのかも?

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