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断酒は継続するものではない

 普通、継続というとゴールがあるから続けられるものであり、10キロダイエットするとか、司法書士に向けて勉強するとか目標があります。つまり
継続には終わりがあるということです。成功しても、もちろん失敗してもあきらめるという終わりがあります。
 一方断酒の継続の終わりって何でしょう?決まってます。断酒が失敗したときです。
 成功し続けても終われない、継続の失敗がすなわち断酒の失敗。
 断酒にゴールってないんですよね。
 だから断酒を目的にするのは間違っていると思います。
 終わりのない継続をするのは無理があると思うんです。
 
 お酒をやめようとするからダメなのであって私の思う最良の方法は
      アルコールを飲む理由をなくすこと
 普通アルコールは快楽をもたらすと考えられています。それが本当ならばアルコール依存症者が最も快楽的でなければならないはずなのに実際のそれはひどく自尊心をなくし精神障害に苦しみ何よりお酒を飲んでいる時が一番罪悪感に苛まれているのだ。
 私は何回も飲酒したときにテストをした。10段階で飲んだ瞬間の快楽度の評価、1時間後の評価、翌日の評価。
 飲んだ直後は少しだけ快楽度は上がるがあとは飲んでも飲んでも下がる一方でした。まるで禁断症状を緩和するために飲んでいるようでした。次の日は当然10段階の1か2で5に戻すのにまた飲酒するのです。私の言う禁断症状とはそれが欠乏すると不快な症状が現れ、摂取するとノーマルな状態に戻ることでしかもそれが快楽であると思い込んでしまうことです!
 
 アルコールを含む薬物は自らで禁断症状を生み出しそしてそれを緩和するだけの物質で決して快楽などではないということ。
 もし快楽というものがあればそれは何物にも依存していない健康な体・精神そのものであるということ。
 
 それが分かれば飲む理由はなくなるはずですよね。
   それが分かった時が継続が終わった時です。


 

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